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新選組とは
新選組は、幕末の京都で幕府の治安部隊として結成された武装組織です。
1863年(文久3年)、江戸幕府の命を受けた会津藩の後援のもと、浪士組から独立する形で誕生しました。
新選組は、「誠」の字を隊旗や羽織の背に掲げていました。
幕府への忠誠と厳しい規律を表していました。
1.結成期(1863年)
江戸幕府が将軍・徳川家茂の京都警護のために集めた浪士組が前身です。
清河八郎が浪士組を率いて江戸へ戻ろうとした際、近藤勇や土方歳三らと、芹沢鴨ら(水戸浪士)が京都に残ることを決意しました。
壬生浪士組として活動を始め、新選組の名称が正式に使われるようになったのは1863年後半〜1864年頃です。
当初の主導権:
芹沢鴨派(粗暴だが実力あり)
近藤勇派(統制重視)
内部抗争と組織確立(1863年)
芹沢鴨事件
芹沢鴨が問題行動(乱暴・放火・収賄など)で粛清され、近藤勇・土方歳三体制が確立しました。
その後、厳しい規律(局中法度)を制定。違反者は切腹など厳罰になりました。
2.最盛期(1864年)
会津藩主松平容保の配下の京都治安部隊として活躍。
尊王攘夷派の取り締まり、スパイ活動・摘発を行いました。
池田屋事件
倒幕派の過激派浪士による京都火の海計画を事前に察知し、少人数で突入・制圧しました。
この功績により、幕府から多大な賞賛と恩賞を受けました。
この事件で全国的な知名度を得ました。
3.幕府の崩壊と箱館戦争(1868年-1869年)
1867年徳川慶喜による大政奉還によって徳川幕府が終焉を迎えると、新選組も時代の荒波に飲み込まれていきます。
1868年、戊辰戦争勃発
鳥羽・伏見の戦いで敗北
江戸へ撤退→各地で敗戦
近藤勇は新政府軍により処刑されました。
北海道へ移動(旧幕府軍に合流)
1869年、箱館戦争に参加
土方歳三は戦死し、五稜郭陥落し、新選組は消滅しました。
主要人物
| 名前 | 役職 | 特徴 |
|---|---|---|
| 近藤勇 (こんどう いさみ) |
局長 | 天然理心流宗家。組織のトップ、統率力が高い。 |
| 土方歳三 (ひじかた としぞう) |
副長 | 鬼の副長と呼ばれた組織の軍師。最後まで幕臣として戦い抜いた。 |
| 沖田総司 (おきた そうじ) |
一番隊組長 | 若くして天才的な剣の使い手。突き技が得意。 |
| 山南敬助 (やまなみ けいすけ) |
幹部 | 温厚だが規律違反で切腹 |
| 永倉新八 (ながくらしんぱち) |
二番隊組長 | 剣の達人、後に生き残る。晩年に記録を残す。 「新撰組顛末記」が有名。 |
| 斎藤一 (さいとう はじめ) |
三番隊組長 | 剣術に優れ、明治以降も生き残り警視庁に勤めた。 |
重要人物
| 名前 | 役職 | 特徴 |
|---|---|---|
| 芹沢鴨 (せりざわ かも) |
初期リーダー | 粗暴で粛清される |
| 新見錦 (にいみ にしき) |
幹部 | 規律違反で切腹 |
| 伊東甲子太郎 (いとう かしたろう) |
参謀 | 分裂を引き起こし暗殺される |
新選組をテーマにした作品(小説・漫画・ドラマ)
作者:司馬遼太郎。小説。累計500万部以上の大ベストセラー。土方歳三を主人公にした代表作。新選組人気の原点クラス。
作者:司馬遼太郎。小説。新選組隊士を短編で描く名作。現在の新選組イメージの基礎を作った作品。燃えよ剣とセットで鉄板。
作者:浅田次郎。直木賞級評価の名作。人間ドラマ重視。
少女漫画の大ヒット作。長期連載(20年以上)。
青年向けで人気。バトル・ドラマ重視。
映画。主演:岡田准一。原作は司馬遼太郎。大作映画として話題。
主演:香取慎吾。三谷幸喜脚本。大河ドラマとして大ヒット。新選組ブームを再燃させた作品
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