AWS ポリシーのカスタマー管理とカスタマーインラインの違い

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AWS IAM のポリシーの「カスタマー管理」と「カスタマーインライン」の違いについてです。

 

カスタマー管理とカスタマーインラインの違い

項目 カスタマー管理 カスタマーインライン
定義場所 AWS アカウント内で独立して作成・管理 特定の IAM ユーザー、グループ、ロールに直接埋め込み
再利用性 可能(複数のユーザーやロールにアタッチできる) できない(他のエンティティに共有できない)
削除時の影響 ポリシー自体は残る(他に使われている可能性がある) ポリシーを持つエンティティを削除すると一緒に削除される
可視性・管理性 IAMポリシー一覧で一括管理しやすい 管理が複雑(個々のエンティティを開かないと見えない)
ユースケース 標準化・組織的な管理に適している 個別対応、テスト、一時的な用途

補足

カスタマー管理

→ ポリシー で定義した「ユーザーが明示的に作ったポリシー」。再利用でき、名前も自由につけられます。

カスタマーインライン

→ ユーザー/ロール/グループ に紐づいた形で「その場限りで定義するポリシー」。再利用不可。ポリシーの名前も内部的でわかりづらいです。

 

カスタマー管理に向いている場面

  • 同じアクセス制御を複数のロールやユーザーに付与したい

  • 組織的なアクセス管理やセキュリティポリシーとして統一したい

  • ポリシー変更を一括で適用したい(集中管理)

 

カスタマーインラインに向いている場面

  • 一時的な制限を特定ユーザーに適用したい

  • 他人には使わせたくない一時的な許可を付けたい

  • テスト用のアクセス制御

 

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