PHPのif文のサンプルです。条件で処理を分岐する時に使用します。
目次
if文 | if文 |
ネストのサンプル (if文の中にif文) | |
html内でif文を使用するサンプル | |
演算子 | 比較演算子 |
論理演算子の論理積(&&) AかつB | |
論理演算子の論理和(||) AまたはB | |
論理積と論理和の演算子の注意点 | |
論理演算子の否定(!) Aではない | |
null | nullとの比較 |
空文字との比較 |
if文
if (条件){ 処理 } |
// elseifとelseを書く場合 if (条件){ 処理 } elseif (条件) { 処理 } else { 処理 } |
- 条件が合致する場合、配下のブロック{ }の処理が実行され、if文の処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しない場合、配下のブロック{ }の処理は実行されず、その下(else if/else)に進みます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
- elseifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseは、1つのみ記述できます。省略可能です。elseのブロック{ }の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。
- 以下はPHPのマニュアルのif文のリンクです。
http://php.net/manual/ja/control-structures.if.php
if文のサンプルです。
<?php
$num = 1;
if ($num === 0) {
echo "1";
} elseif ($num === 1) {
echo "2"; // 2が出力される
} else {
echo "3";
}
?>
2行目は、変数に値をセットしています。
4行目から12行目までがif文です。
7行目は、条件が合致する(numの値は1である)のでその配下の処理が実行されます。
8行目の処理が実行されif文を抜けます(終了します)。
ネストのサンプル (if文の中にif文)
<?php
$a = 1;
$b = 1;
if ($a === 1) {
if($b === 1) {
echo "1"; // 1が出力される
}
}
?>
6行目は、if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
html内でif文を使用するサンプル
<?php $num = 1;?>
<?php if ($num === 0): ?>
<p>0が入力されました</p>
<?php elseif ($num === 1): ?>
<p>1が入力されました</p><!-- 出力される -->
<?php else: ?>
<p>その他が入力されました</p>
<?php endif; ?>
3~12行目がif文です。
3,6,9行目のif,elseif,elseの後ろには、コロン:がついています。
12行目は、endifがあります。if文の終わりが、わかりやすくなっています。
実行すると7行目が表示されます。4,10行目は表示されません。
比較演算子
上記コードの===は比較演算子です。
比較演算子は、2つの値を比べて真偽値(true/false)を返します。
条件を満たしていればtrue,そうでない場合はfalseです。
===は、型も比較してくれます。
比較演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a === b | aとbの値は等しい かつ 型も等しい |
a != b | aとbの値は等しくない |
a <> b | aとbの値は等しくない |
a !== b | aとbの値は等しくない または 型が等しくない |
a > b | aはbより大きい |
a >= b | aはbより大きい または 等しい |
a < b | aはbより小さい |
a <= b | aはbより小さい または 等しい |
- 以下はPHPのマニュアルの比較演算子のリンクです。
http://php.net/manual/ja/language.operators.comparison.php
論理演算子の論理積(&&) AかつB
if (左の条件式) && (右の条件式) |
- if文で論理積(&&)を使用する場合、論理積(&&)の左の式と右の式の両方が条件に合致する場合にtrueになります。
- 論理積の左の式がfalseの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
<?php
$a = 2;
$b = 2;
if ($a === 2 && $b === 2){
echo "1"; // 1が出力される
} else {
echo "2";
}
?>
5行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
以下はPHPのマニュアルの論理演算子のリンクです。
http://php.net/manual/ja/language.operators.logical.php
論理演算子の論理和(||) AまたはB
if (左の条件式) || (右の条件式) |
- if文で論理和(||)を使用する場合、論理和(||)の左の式または右の式のどちらかが条件に合致する場合にtrueになります。
- 論理和の左の式がtrueの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
<?php
$a = 1;
$b = 2;
if ($a === 2 || $b === 2){
echo "1"; // 1が出力される
} else {
echo "2";
}
?>
5行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
以下はPHPのマニュアルの論理演算子のリンクです。
http://php.net/manual/ja/language.operators.logical.php
論理積と論理和の演算子の注意点
論理積の演算子は、&&とandの2つがあり、論理和は、||とorの2つがあります。
演算子の優先順位は&&と||の方が高く、andとorは低いです。
そのため、&&、and、||、orを混在して使用しないほうが良いです。
基本は、&&と||を使用します。
以下は、参考のリンクです。
http://php.net/manual/ja/language.operators.precedence.php
https://teratail.com/questions/313
論理演算子の否定(!) Aではない
if !(条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
<?php
$a = 1;
if (!($a === 2)) {
echo "1"; // 1が出力される
}
if (!($a === 1)) {
echo "1";
} else {
echo "2"; // 2が出力される
}
?>
4行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
8行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
nullとの比較
<?php
$a = null;
if (isset($a)) {
echo '1';
}else{
echo '2'; // 2が出力される
}
if (is_null($a)) {
echo '1'; // 1が出力される
}
if (empty($a)) {
echo '1'; // 1が出力される
}
?>
4行目のissetは、nullの場合falseになります。
10行目のis_nullは、nullの場合trueになります。
14行目のemptyは、nullの場合trueになります。
変数を宣言して値を設定していない場合は上記の結果と同じになります。
ただしis_nullで、「Notice: Undefined variable」の警告が表示されます。
空文字との比較
<?php
$a = '';
if (isset($a)) {
echo '1'; // 1が出力される
}
if (is_null($a)) {
echo '1';
}else{
echo '2'; // 2が出力される
}
if (empty($a)) {
echo '1'; // 1が出力される
}
?>
4行目のissetは、空文字の場合trueになります。
8行目のis_nullは、空文字の場合falseになります。
14行目のemptyは、空文字の場合trueになります。
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