目次
・サンプル
・ifとelse (trueとfalseそれぞれの場合で処理する)
・ifとelseifとelse (複数の条件で処理を分ける)
・HTMLで使用する
・論理演算子
・値を比較する
(確認環境:php 7)
if文のみ (trueのとき処理する)
条件がtrueの時のみ処理します。falseでは処理しません。
if (条件){ 処理 } |
例
<?php
$num = 3;
if ($num === 3) {
echo "A"; //Aが出力される
}
if ($num !== 1) {
echo "B"; //Bが出力される
}
if ($num > 2) {
echo "C"; //Cが出力される
}
if ($num >= 3) {
echo "D"; //Dが出力される
}
if ($num < 5) {
echo "E"; //Eが出力される
}
if ($num <= 3) {
echo "F"; //Fが出力される
}
- 条件が合致する場合、配下のブロック{ }の処理が実行され、if文の処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
ifとelse (trueとfalseそれぞれの場合で処理する)
条件がtrueの時は、trueの処理をします。falseの時は、falseの処理をします。
if (条件){ 処理 } else { 処理 } |
例
<?php
$num = 2;
if ($num === 3) {
echo "A";
}else{
echo "B"; //Bが出力される
}
ifとelseifとelse (複数の条件で処理を分ける)
複数の条件で処理を分けたい場合に使用します。elseは条件にあてはまらない場合に処理されます。
// elseifとelseを書く場合 if (条件){ 処理 } elseif (条件) { 処理 } else { 処理 } |
例
<?php
$num = 2;
if ($num === 1) {
echo "A";
}elseif ($num === 2) {
echo "B"; //Bが出力される
}else{
echo "C";
}
- 条件が合致しない場合、配下のブロック{ }の処理は実行されず、その下(else if/else/if文終了)に進みます。
- elseifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseのブロック{ }の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。
if文の中にif文
if文の中にif文の記述は可能です。
<?php
$a = 1;
$b = 1;
if ($a === 1) {
if($b === 1) {
echo "A"; // Aが出力される
}
}
6行目は、if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
HTMLにif文を書く
<?php $num = 1; ?>
<?php if ($num === 0) : ?>
<p>A</p>
<?php elseif ($num === 1) : ?>
<p>B</p><!-- Bが出力される -->
<?php else : ?>
<p>C</p>
<?php endif; ?>
3~12行目がif文です。
3,6,9行目のif,elseif,elseの後ろには、コロン:がついています。
12行目は、endifがあります。if文の終わりが、わかりやすくなっています。
実行すると7行目が表示されます。4,10行目は表示されません。
比較演算子
比較演算子は、2つの値を比べて条件を満たしていればtrue,そうでない場合はfalseを返します。
===は、型も比較します。
比較演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a === b | aとbの値は等しい かつ 型も等しい |
a != b | aとbの値は等しくない |
a <> b | aとbの値は等しくない |
a !== b | aとbの値は等しくない または 型が等しくない |
a > b | aはbより大きい |
a >= b | aはbより大きい または 等しい |
a < b | aはbより小さい |
a <= b | aはbより小さい または 等しい |
以下はPHPのマニュアルの比較演算子のリンクです。
http://php.net/manual/ja/language.operators.comparison.php
論理積(&&) (if文の条件で、AかつBとするとき)
if (左の条件式) && (右の条件式) |
論理積(&&)の左の式と右の式の両方が条件に合致する場合にtrueになります。
<?php
$a = 2;
$b = 2;
if ($a === 2 && $b === 2){
echo "A"; // Aが出力される
} else {
echo "B";
}
5行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
論理積の左の式がfalseの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
論理和(||) AまたはB
if (左の条件式) || (右の条件式) |
論理和(||)の左の式または右の式のどちらかが条件に合致する場合にtrueになります。
<?php
$a = 1;
$b = 2;
if ($a === 2 || $b === 2){
echo "A"; // Aが出力される
} else {
echo "B";
}
5行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
論理和の左の式がtrueの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
否定(!) Aではない
if !(条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
<?php
$a = 1;
if (!($a === 2)) {
echo "A"; // Aが出力される
}
if (!($a === 1)) {
echo "A";
} else {
echo "B"; // Bが出力される
}
4行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
8行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
論理積と論理和の演算子の注意点
論理積の演算子は、&&とandの2つがあり、論理和は、||とorの2つがあります。
演算子の優先順位は&&と||の方が高く、andとorは低いです。
そのため、&&、and、||、orを混在して使用しないほうが良いです。
基本は、&&と||を使用します。
以下は、参考のリンクです。
http://php.net/manual/ja/language.operators.precedence.php
文字列の比較 (strcmp、===)
<?php
$str1 = "test";
$str2 = "test";
if (strcmp($str1, $str2) == 0) {
echo "A"; //Aが表示される
}
if ($str1 === $str2) {
echo "A"; //Aが表示される
}
strcmpでも比較できます。
nullを比較 (isset、is_null、empty)
<?php
$a = null;
if (isset($a)) {
echo 'A';
}else{
echo 'B'; // Bが出力される
}
if (is_null($a)) {
echo 'A'; // Aが出力される
}
if (empty($a)) {
echo 'A'; // Aが出力される
}
4行目のissetは、nullの場合falseになります。
10行目のis_nullは、nullの場合trueになります。
14行目のemptyは、nullの場合trueになります。
変数を宣言して値を設定していない場合は上記の結果と同じになります。
ただしis_nullで、「Notice: Undefined variable」の警告が表示されます。
空文字を比較 (isset、is_null、empty)
<?php
$a = '';
if (isset($a)) {
echo 'A'; // Aが出力される
}
if (is_null($a)) {
echo 'A';
}else{
echo 'B'; // Bが出力される
}
if (empty($a)) {
echo 'A'; // Aが出力される
}
4行目のissetは、空文字の場合trueになります。
8行目のis_nullは、空文字の場合falseになります。
14行目のemptyは、空文字の場合trueになります。
関連の記事