SQL INSERT文でテーブルの行を追加するサンプル

目次

INSERT文 (列名を書く構文)[推奨]

サンプル

INSERT INTO employee(id,name,romaji) VALUES (1,'鈴木','suzuki');
INSERT INTO employee(id,name,romaji) VALUES (2,'田中',null);
INSERT INTO employee(id,name) VALUES (3,'佐藤');

 

解説

INSERT  INTO  テーブル名 ( テーブルの列名1 [ , テーブルの列名2 ]・・・)  VALUES ( ‘値1′ [ , ‘値2’ ]・・・);
  • テーブル名の後にテーブルの列名を書くINSERT文です。
  • 全てのテーブルの列名を記述する必要はありません。(重要)
  • テーブルの列名の位置に対応してvaluesの値を指定します。
  • テーブルの列の数が増える、またはinsert文で使用していないテーブルの列が削除されてもエラーは発生しません。(推奨の理由)

 

使用例

以下のテーブルにデータを追加します。

employeeテーブル
id
int
name
varchar
romaji
varchar

 

以下のSQLを実行します。

INSERT INTO employee(id,name,romaji) VALUES (1,'鈴木','suzuki');
INSERT INTO employee(id,name,romaji) VALUES (2,'田中',null);
INSERT INTO employee(id,name) VALUES (3,'佐藤');

1,2,3行目ともemployeeの後にテーブルの列名があります。
3行目は、employeeの後のテーブルの列名とVALUESの後の値が2つのみです。

 

実行結果は、以下のとおりです。

employeeテーブル
id
int
name
varchar
romaji
varchar
1 鈴木 suzuki
2 田中 null
3 佐藤 null

テーブルの3行目の項目「romaji」の値はnullになっています。

 

INSERT文 (列名を書かない構文)

サンプル

INSERT INTO employee VALUES (1,'鈴木','suzuki');
INSERT INTO employee VALUES (2,'田中',null);

 

解説

INSERT  INTO  テーブル名  VALUES ( ‘値1′ [ , ‘値2’ ]・・・);
  • テーブル名とvaluesの間に、テーブルの列名を書かないINSERT文です。
  • valuesの後にINSERTする値を記述します。
    →値は、テーブルの列の数と同じ数を記述します。(重要)
    →値の位置がテーブルの列の位置に対応します。(重要)
  • 値をセットしない項目はNULLと書きます。
  • テーブルの列の数に増減があった場合、SQLも修正しないとエラーが発生します。(非推奨の理由)

 

使用例

以下のテーブルにデータを登録します。

employeeテーブル
id
int
name
varchar
romaji
varchar

 

以下のSQLを実行します。

INSERT INTO employee VALUES (1,'鈴木','suzuki');
INSERT INTO employee VALUES (2,'田中',null);

1,2行目ともemployeeとVALUESの間にテーブルの列名がありません。
2行目は、VALUESの3つめの値がnullになっています。

 

実行結果は、以下のとおりです。

employeeテーブル
id
int
name
varchar
romaji
varchar
1 鈴木 suzuki
2 田中 null

 

select文の結果をinsertする(insert ~ select)

INSERT INTO employee1
SELECT * FROM employee2

 

INSERT INTO テーブル名
SELECT 項目名 FROM テーブル名
  • select文の結果をテーブルに挿入するINSERT文です。
  • selectして複数行取得した場合は、複数行がinsertされます。

サンプル

以下、2つのテーブルがあるとします。

employee2テーブル
id name romaji
1 鈴木 suzuki
2 田中 null
3 佐藤 null

2つめのテーブルにはデータはありません。

employee1テーブル
id name romaji
     

SQL文

上記のemployee2テーブルでselectしてemployee1テーブルにinsertします。

INSERT INTO employee1
SELECT * FROM employee2

2行目でselectした結果(3行のデータ)を1行目のテーブルにinsertしています。

結果

実行結果は、以下のとおりです。

employee1テーブル
id name romaji
1 鈴木 suzuki
2 田中 null
3 佐藤 null

employee2テーブルからemployee1テーブルにデータがinsertされました。

 

insert ~ selectで列を指定する

INSERT INTO employee1 (
id,
'test1'
)
SELECT
id,
name
FROM employee2

select文で指定した列名とinsert文の列名を対応させます。
3行目のように固定文字列を指定することもできます。

 

列を指定してinsertするサンプルです。

サンプル

以下、2つのテーブルがあるとします。
1つめのemployee2テーブルです。

employee2テーブル
id name romaji
1 鈴木 suzuki
2 田中 tanaka
3 佐藤 sato

2つめのemployee1テーブルです。
データはありません。

employee1テーブル
id name romaji
     

SQL文

上記のemployee2テーブルで列を指定してselectし、employee1テーブルにinsertします。

INSERT INTO employee1 (
id,
name
)
SELECT
id,
name
FROM employee2

select文で指定した列名とinsert文の列名を対応させます。

結果

実行結果は、以下のとおりです。

employee1テーブル
id name romaji
1 鈴木 null
2 田中 null
3 佐藤 null

employee2テーブルからemployee1テーブルに指定した列のデータがinsertされました。
selectとinsertで指定していない列はnullになります。

固定文字列を指定

以下の3行目のように固定文字列を指定することもできます。
その場合employee1テーブルのname列には固定文字のtest1が設定されます。

INSERT INTO employee1 (
id,
'test1'
)
SELECT
id,
name
FROM employee2

以下は、MySQLのinsert構文のリンクです。
https://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/ja/insert.html

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