説明 | if文とは |
サンプル | if文のサンプルとpass |
ネスト構造 if文の中にif文 | |
Noneを比較 | |
リストの値の存在確認(if in) | |
boolean型の値の判定 | |
三項演算子 | |
比較演算子 | 比較演算子 |
論理演算子 | 論理積(and) AかつB |
論理和(or) AまたはB | |
否定(not) Aではない |
if文とは
if 条件 : 処理 |
# elifとelseを書く場合 if 条件 : 処理 elif 条件 : 処理 else: 処理 |
- 条件が合致する場合、配下の処理が実行され、if文の処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
- 条件が合致しない場合、配下の処理は実行されず、その下(elif/else/if文終了)に進みます。
- 処理で何もしない場合はpassを指定します。
- elifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseの配下の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。
- 以下はPythonの公式ドキュメントのif文のリンクです。
https://docs.python.jp/3/reference/compound_stmts.html?highlight=if#the-if-statement
if文のサンプルとpass
# coding: utf-8
a = 1
if a == 0:
print("0")
elif a == 1:
print("1") # 1が出力される
else:
pass
4行目からif文が始まります。条件(a==0)のあとにコロン(:)をつけます。
7行目のif文はtrueになるのでその配下の処理が実行されます。
8行目の処理が実行されif文を抜けます。
11行目のpassは何もしないときに必要です。ない場合エラーになります。
ネスト構造 if文の中にif文
# coding: utf-8
a = 1
b = 1
if a == 1:
if b == 1:
print("1") # 1が出力される
else:
pass
6行目は、if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
Noneを比較
Noneは、is Noneまたはis not Noneで比較します。
# coding: utf-8
a = None
if a is None:
print("true") # trueが出力される
if a is not None:
print("true") #
else:
print("false") # falseが出力される
リストの値の存在確認(if in)
if 値 in リスト |
ifとinでリストの値の存在確認ができます。
# coding: utf-8
list1 = ["Aaa","Bbb","Ccc"]
if "Bbb" in list1:
print("true") # trueが表示される
if "ZZZ" in list1:
print("true")
else:
print("false") # falseが表示される
boolean型の値の判定
boolean型の値の判定をするとき、比較演算子はなくても判定できます。
# coding: utf-8
a = True
if a:
print("true") # trueが表示される
b = False
if b:
print("true")
else:
print("false") # falseが表示される
比較演算子
比較演算子は、2つの値を比べて条件を満たしていればtrue,そうでない場合はfalseを返します。
比較演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a != b | aとbの値は等しくない |
a > b | aはbより大きい |
a >= b | aはbより大きい または 等しい |
a < b | aはbより小さい |
a <= b | aはbより小さい または 等しい |
論理積(and) AかつB
if (左の式) and (右の式) |
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、trueになります。それ以外はfalseです。
- 論理演算子はブール演算子とも呼ばれます。
- 左の式がfalseの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
# coding: utf-8
a = 2
b = 2
if (a == 2) and (b == 2):
print("true") # trueが出力される
else:
print("false")
if a == 2 == b:
print("true") # trueが出力される
else:
print("false")
5行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
10行目は、5行目と同じ意味になります。
論理和(or) AまたはB
if (左の式) or (右の式) |
- 左の式または右の式のどちらかがtrueの場合、trueになります。
- 論理演算子はブール演算子とも呼ばれます。
- 左の式がtrueの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
# coding: utf-8
a = 1
b = 2
if (a == 2) or (b == 2):
print("true") # trueが出力される
else:
print("false")
5行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
否定(not) Aではない
if (not 条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
# coding: utf-8
a = 1
if (not a == 2):
print("true") # trueが出力される
if (not a == 1):
print("true")
else:
print("false") # falseが出力される
if (a != 2):
print("true") # trueが出力される
4行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
7行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
12行目は、比較演算子の否定の!=です。
三項演算子
変数 = 値1 if 条件式 else 値2 |
- 条件式がtrueのとき、値1を返します。
- 条件式がfalseのとき、値2を返します。
# coding: utf-8
a = 1
b = "true" if a == 0 else "false"
print(b) # trueが出力される
if a == 0:
print("true")
else:
print("false") # falseが出力される
5行目は、三項演算子です。
5,6行目をif文で書くと、8~11行目のようになります。
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