目次
if文のみ (trueのとき処理する)
条件がtrueの時のみ処理します。falseでは処理しません。
if (条件){ 処理 } |
コード
public class Test1 {
public static void main(String[] args) {
int a = 3;
if (a == 3) {
System.out.println("ok1"); //ok1が出力される
}
if (a != 1) {
System.out.println("ok2"); //ok2が出力される
}
if (a > 2) {
System.out.println("ok3"); //ok3が出力される
}
if (a >= 3) {
System.out.println("ok4"); //ok4が出力される
}
if (a < 5) {
System.out.println("ok5"); //ok5が出力される
}
if (a <= 3) {
System.out.println("ok6"); //ok6が出力される
}
}
}
point
・条件が合致することをtrue(真)といいます。
・条件が合致しないことをfalse(偽)といいます。
・条件が合致する場合、配下のブロック{ }の処理が実行され、if文の処理は終了します。
・条件が合致しない場合、配下のブロック{ }の処理は実行されず、if文の処理は終了します。
・条件の判定で使用している==等は比較演算子です。
・String型の値を比較するときは、比較演算子の==ではなくequalsメソッド(String型の値の比較)を使用します。
ifとelse (trueとfalseそれぞれ処理する)
条件がtrueの時は、trueの処理をします。falseの時は、falseの処理をします。
if (条件){ 処理1 }else{ 処理2 } |
コード
public class Test1 {
public static void main(String[] args) {
int a = 2;
if (a == 1) {
System.out.println("test1");
}else {
System.out.println("test2"); //test2が出力される
}
}
}
5行目は、aの値は2なのでfalseとなり8行目が実行されます。
ifとelse ifとelse (複数の条件で処理を分ける)
複数の条件で処理を分けたい場合に使用します。elseは条件にあてはまらない場合に処理されます。
if (条件1){ 処理1 } else if (条件2) { 処理2 } else { 処理3 } |
コード
public class Test1 {
public static void main(String[] args) {
int a = 2;
if (a == 1) {
System.out.println("test1");
} else if (a == 2) {
System.out.println("test2"); // test2が出力される
} else {
System.out.println("other");
}
}
}
5行目は、aの値は2なのでfalseとなり次の分岐の7行目へ進みます。
7行目は、aの値は2なのでtrueとなり、8行目が実行されます。
if文は終了となり12行目に進みます。
point
・else ifは、1つ以上記述できます。
・elseは、1つのみ記述できます。または省略可能です。
・else ifが多くなるときはswitch文の使用を検討します。
Java switch文 条件分岐を行うサンプル
if文の中にif文
if文の中にif文の記述は可能です。
if (条件1){ if (条件2){ 処理 } } |
コード
int a = 1;
int b = 1;
if (a == 1) {
if (b == 1) {
System.out.println("1");//1が表示される
}
}
4行目は、aの値は1なのでtrueとなり5行目が実行されます。
5行目は、bの値は1なのでtrueとなり6行目が実行されます。
point
・ネストの構造、入れ子ともいいます。
比較演算子
演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a != b | aとbの値は等しくない |
a > b | aはbより大きい、大なり |
a >= b | aはbより大きい または 等しい、大なりイコール |
a < b | aはbより小さい 小なり |
a <= b | aはbより小さい または 等しい、小なりイコール |
Javaはイコール3つ(===)の演算子はありません。
論理積(&&) AかつB
if (左の条件式) && (右の条件式) |
左の式と右の式が両方ともtrueの場合、trueになります。それ以外はfalseです。
int a = 2;
int b = 2;
if ((a == 2) && (b == 2)) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
4行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
point
- 左の式がfalseの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- Javaに「and」の論理演算子はありません。
論理和(||) AまたはB
if (左の条件式) || (右の条件式) |
左の式または右の式のどちらかがtrueの場合、trueになります。
int a = 1;
int b = 2;
if ((a == 2) || (b == 2)) {
System.out.println("true"); // trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
4行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
point
- 左の式がtrueの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- Javaに「or」の論理演算子はありません。
否定(!) Aではない
if !(条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
int a = 1;
if (!(a == 2)) {
System.out.println("true");//trueが表示される
}
if (!(a == 1)) {
System.out.println("true");
}else {
System.out.println("false");//falseが表示される
}
3行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
7行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
排他的論理和(^)
if (左の条件式) ^ (右の条件式) |
- 左の式がtrueで右の式がfalseの場合、trueになります。
- 左の式がfalseで右の式がtrueの場合、trueになります。
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、falseになります。
- 左の式と右の式が両方ともfalseの場合、falseになります。
int a = 2;
int b = 2;
if ((a == 2) ^ (b == 3)) {
System.out.println("true"); // trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
if ((a == 3) ^ (b == 2)) {
System.out.println("true"); // trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
if ((a == 2) ^ (b == 2)) {
System.out.println("true");
} else {
System.out.println("false"); //falseが表示される
}
if ((a == 3) ^ (b == 3)) {
System.out.println("true");
} else {
System.out.println("false"); //falseが表示される
}
4行目は、左の式がtrueで右の式がfalseなので、trueになります。
10行目は、左の式がfalseで右の式がtrueなので、trueになります。
16行目は、左の式と右の式が両方ともtrueなので、falseになります。
22行目は、左の式と右の式が両方ともfalseなので、falseになります。
String型の値の比較
String型の値を比較するときは、比較演算子の==ではなくequalsメソッドを使用します。
String str1 = "red";
String str2 = "red";
// 文字列の比較
if (str1.equals(str2)) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
String str3 = "red";
String str4 = "blue";
// 文字列の比較 (否定)
if (!(str3.equals(str4))) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
==は値ではなく参照先が同じかを確認します。
ビックリマーク(!)をつけると否定になります。
nullと空文字を比較
nullは、比較演算子の==で比較できます。
String a = null;
//String a = ""; //空文字
if (a == null) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
if (a == null || a.isEmpty()) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
8行目は、値がnullまたは空文字のときにtrueになります。論理和(||)の短絡評価を使用した書き方で、左の式(a==null)がtrueであれば右の式(a.isEmpty())は判定されません。
Java equalsでnullまたは空文字を比較するサンプル
Java isEmpty 空文字を確認する(StringUtils)
boolean型の値の判定
boolean型の値の判定をするとき、比較演算子はなくても判定できます。
boolean a = true;
if (a) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
boolean b = false;
if (b) {
System.out.println("true");
}else {
System.out.println("false");//falseが表示される
}
三項演算子
変数 = 条件式 ? 値1 : 値2 |
- 条件式がtrueのとき、値1を返します。
- 条件式がfalseのとき、値2を返します。
int a = 1;
// 三項演算子
String b = a==0 ? "true" : "false";
System.out.println(b); //falseが表示される
if (a == 0) {
System.out.println("true");
} else {
System.out.println("false"); // falseが表示される
}
4行目は、三項演算子です。
4,5行目をif文で書くと、7~11行目のようになります。
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