説明 | if文とは |
サンプル | if文のサンプル |
String型の値の比較 | |
ネスト構造 if文の中にif文 | |
nullと空文字を比較 | |
boolean型の値の判定 | |
三項演算子 | |
論理演算子 | 論理積(&&) if文でandを使用 AかつB |
論理和(||) if文でorを使用 AまたはB | |
否定(!) Aではない | |
排他的論理和(^) |
if文とは
if (条件式){ 処理 } |
// else ifとelseを書く場合 if (条件式){ 処理 } else if (条件式) { 処理 } else { 処理 } |
- 条件が合致する場合、配下のブロック{ }の処理が実行され、if文の処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
- 条件が合致しない場合、配下のブロック{ }の処理は実行されず、その下(else if/else/if文終了)に進みます。
- else ifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseのブロック{ }の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。
- String型の値を比較するときは、比較演算子の==ではなくequalsメソッドを使用します。
if文のサンプル
public class Test1 {
public static void main(String[] args) {
int a = 1;
if (a == 0) {
System.out.println("0");
} else if (a == 1) {
System.out.println("1"); // 1が表示される
} else {
System.out.println("other");
}
}
}
5行目から13行目までがif文です。
8行目は、条件が合致する(aの値は1である)のでその配下の処理が実行されます。
9行目の処理が実行されif文を抜けます(終了します)。
String型の値の比較
String型の値を比較するときは、比較演算子の==ではなくequalsメソッドを使用します。
String str1 = "red";
String str2 = "red";
// 文字列の比較
if (str1.equals(str2)) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
String str3 = "red";
String str4 = "blue";
// 文字列の比較 (否定)
if (!(str3.equals(str4))) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
==は値ではなく参照先が同じかを確認します。
ビックリマーク(!)をつけると否定になります。
ネスト構造 if文の中にif文
if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
int a = 1;
int b = 1;
if (a == 1) {
if (b == 1) {
System.out.println("1");//1が表示される
}
}
4,5行目は、trueになり文字列が表示されます。
nullと空文字を比較
nullは、比較演算子の==で比較できます。
String a = null;
//String a = ""; //空文字
if (a == null) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
if (a == null || a.isEmpty()) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
8行目は、値がnullまたは空文字のときにtrueになります。論理和(||)の短絡評価を使用した書き方で、左の式(a==null)がtrueであれば右の式(a.isEmpty())は判定されません。
Java equalsでnullまたは空文字を比較するサンプル
Java isEmpty 空文字を確認する(StringUtils)
boolean型の値の判定
boolean型の値の判定をするとき、比較演算子はなくても判定できます。
boolean a = true;
if (a) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
}
boolean b = false;
if (b) {
System.out.println("true");
}else {
System.out.println("false");//falseが表示される
}
三項演算子
変数 = 条件式 ? 値1 : 値2 |
- 条件式がtrueのとき、値1を返します。
- 条件式がfalseのとき、値2を返します。
int a = 1;
// 三項演算子
String b = a==0 ? "true" : "false";
System.out.println(b); //falseが表示される
if (a == 0) {
System.out.println("true");
} else {
System.out.println("false"); // falseが表示される
}
4行目は、三項演算子です。
4,5行目をif文で書くと、7~11行目のようになります。
論理積(&&) if文でandを使用 AかつB
if (左の条件式) && (右の条件式) |
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、trueになります。それ以外はfalseです。
- 左の式がfalseの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- Javaに「and」の論理演算子はありません。
int a = 2;
int b = 2;
if ((a == 2) && (b == 2)) {
System.out.println("true"); //trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
4行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
論理和(||) if文でorを使用 AまたはB
if (左の条件式) || (右の条件式) |
- 左の式または右の式のどちらかがtrueの場合、trueになります。
- 左の式がtrueの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- Javaに「or」の論理演算子はありません。
int a = 1;
int b = 2;
if ((a == 2) || (b == 2)) {
System.out.println("true"); // trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
4行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
否定(!) Aではない
if !(条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
int a = 1;
if (!(a == 2)) {
System.out.println("true");//trueが表示される
}
if (!(a == 1)) {
System.out.println("true");
}else {
System.out.println("false");//falseが表示される
}
3行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
7行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
排他的論理和(^)
if (左の条件式) ^ (右の条件式) |
- 左の式がtrueで右の式がfalseの場合、trueになります。
- 左の式がfalseで右の式がtrueの場合、trueになります。
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、falseになります。
- 左の式と右の式が両方ともfalseの場合、falseになります。
int a = 2;
int b = 2;
if ((a == 2) ^ (b == 3)) {
System.out.println("true"); // trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
if ((a == 3) ^ (b == 2)) {
System.out.println("true"); // trueが表示される
} else {
System.out.println("false");
}
if ((a == 2) ^ (b == 2)) {
System.out.println("true");
} else {
System.out.println("false"); //falseが表示される
}
if ((a == 3) ^ (b == 3)) {
System.out.println("true");
} else {
System.out.println("false"); //falseが表示される
}
4行目は、左の式がtrueで右の式がfalseなので、trueになります。
10行目は、左の式がfalseで右の式がtrueなので、trueになります。
16行目は、左の式と右の式が両方ともtrueなので、falseになります。
22行目は、左の式と右の式が両方ともfalseなので、falseになります。
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