C++のif文で条件分岐を行うサンプルです。
目次
if文 | if文とは |
if文のサンプル | |
ネスト構造 if文の中にif文 | |
比較演算子 | 比較演算子 |
論理演算子 | 論理積(&&) AかつB |
論理和(||) AまたはB | |
論理否定(!) Aではない |
if文とは
if (条件){ 処理 } |
// else ifとelseを書く場合 if (条件){ 処理 } else if (条件) { 処理 } else { 処理 } |
- 条件が合致する場合、配下のブロック{ }の処理が実行され、if文の処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
- 条件が合致しない場合、配下のブロック{ }の処理は実行されず、その下(else if/else/if文終了)に進みます。
- else ifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseのブロック{ }の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。
if文のサンプル
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
int num = 1;
if (num == 0) {
cout << "0";
}
else if (num == 1) {
cout << "1"; // 1が表示される
}
else {
cout << "other";
}
return 0;
}
7行目からif文が始まります。
10行目のif文はtrueになるのでその配下の処理が実行されます。
11行目の処理が実行されif文を抜けます。
ネスト構造 if文の中にif文
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
string a = "1";
string b = "1";
if (a == "1") {
if (b == "1") {
cout << "1"; // 1が表示される
}
}
return 0;
}
9行目は、if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
比較演算子
比較演算子は、2つの値を比べて条件を満たしていればtrue,そうでない場合はfalseになります。
演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a != b | aとbの値は等しくない |
a > b | aはbより大きい |
a >= b | aはbより大きい または 等しい |
a < b | aはbより小さい |
a <= b | aはbより小さい または 等しい |
論理積(&&) AかつB
if (左の条件式) && (右の条件式) |
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、trueになります。それ以外はfalseです。
- 論理積(&&)の左の式がfalseの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
int num1 = 2;
int num2 = 2;
if ((num1 == 2) && (num2 == 2)) {
cout << "OK\n"; // OKが表示される
}
else {
cout << "NG\n";
}
return 0;
}
8行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
論理和(||) AまたはB
if (左の条件式) || (右の条件式) |
- 左の式または右の式のどちらかがtrueの場合、trueになります。
- 論理和(||)の左の式がtrueの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
int num1 = 1;
int num2 = 2;
if ((num1 == 2) || (num2 == 2)) {
cout << "OK\n"; // OKが表示される
}
else {
cout << "NG\n";
}
return 0;
}
8行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
%は、割り算の余りを求めます。
論理否定(!) Aではない
if !(条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
int num = 9;
if (!(num == 1)) {
cout << "OK\n"; // OKが表示される
}
if (!(num == 9)) {
cout << "OK\n";
}
else {
cout << "NG\n"; // NGが表示される
}
return 0;
}
7行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
11行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
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