SQLのMINUS演算子で差分を抽出するサンプルです。
目次
説明 | MINUS演算子(2つのテーブルの行の差分を抽出する) |
サンプル | MINUSを使用したサンプル |
比較するテーブルの値が異なっていた場合 | |
比較する項目がnullどうしの場合 |
MINUS演算子(2つのテーブルの行の差分を抽出する)
select * from テーブルA MINUS select * from テーブルB |
- テーブルAで取得した行とテーブルBで取得した行を全ての列の値で比較し、列の値がすべて一致する行は抽出しません。
→テーブルAのみにある行を抽出します。
→2つのテーブルの列数が同じであることが必要です。列名は異なっていても実行できます。 - 集合演算子で、差集合を求めます。
- 「MINUS」はOracleの演算子です。似た演算子として「EXCEPT」演算子があります。
https://itsakura.com/sql-except - 以下は、Oracleの集合演算子のリンクです。
https://docs.oracle.com/cd/E16338_01/server.112/b56299/queries004.htm
MINUSを使用したサンプル
MINUS演算子で2つのテーブルを比較し、差がある行を表示するサンプルです。
以下、2つのテーブルがあるとします。
id | name | romaji |
---|---|---|
1 | 鈴木 | suzuki |
2 | 田中 | tanaka |
3 | 佐藤 | sato |
id | name | romaji |
---|---|---|
2 | 田中 | tanaka |
MINUSを使用したSQLを実行します。
select * from employee
MINUS
select * from employee_before
結果は、以下のとおりです。
id | name | romaji |
---|---|---|
1 | 鈴木 | suzuki |
3 | 佐藤 | sato |
employeeテーブルのみにあるデータが表示されます。
employeeテーブルとemployee_beforeテーブルに重複する行は表示されません。
比較するテーブルの値が異なっていた場合
比較するテーブルの値が異なっていた場合は、差分として抽出されません。
以下、2つのテーブルがあるとします。
id | name | romaji |
---|---|---|
1 | 鈴木 | suzuki |
2 | 田中 | NULL |
3 | 佐藤 | sato |
2行目は、列のromajiの値がnullです。
id | name | romaji |
---|---|---|
2 | 田中 | tanaka |
MINUSを使用したSQLを実行します。
select * from employee
MINUS
select * from employee_before
結果は、以下のとおりです。
id | name | romaji |
---|---|---|
1 | 鈴木 | suzuki |
2 | 田中 | NULL |
3 | 佐藤 | sato |
employeeテーブルのデータが全件表示されます。
比較する項目がnullどうしの場合
比較する項目がnullどうしの場合でも判定できます。
以下、2つのテーブルがあるとします。
id | name | romaji |
---|---|---|
1 | 鈴木 | suzuki |
2 | 田中 | NULL |
3 | 佐藤 | sato |
2行目のデータにnullがあります。
id | name | romaji |
---|---|---|
2 | 田中 | NULL |
こちらもNULLがあります。
MINUSを使用したSQLを実行します。
select * from employee
MINUS
select * from employee_before
結果は、以下のとおりです。
id | name | romaji |
---|---|---|
1 | 鈴木 | suzuki |
3 | 佐藤 | sato |
1,3行目のみ出力されます。
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