L2スイッチとL3スイッチとルーターの違いについてです。
目次
レイヤ2 | L2スイッチ |
リピータハブ | |
レイヤ3 | L3スイッチ |
ルーター | |
デフォルトゲートウェイ | |
違い | L2スイッチ、L3スイッチ、ルーターの主な違い |
L2スイッチ
- L2スイッチは、接続された機器のMACアドレスを記憶しています。
→MACアドレスを元にして送信相手にのみ信号を流します。
→複数の通信を同時に処理できます。 - 同じネットワークにある機器を接続します。
→OSI参照モデルのデータリンク層(第2層)まで使用する機器です。
→第2層のスイッチ=レイヤ2のスイッチ=レイヤ(layer)は層という意味です。
- 製品によっては、VLANを設定することが可能です。
→VLANとは、Virtual LANの略でLANをいくつかの仮想的なネットワークに分割することです。
→ただし、L2スイッチではVLAN間の通信はできません。 - スイッチングハブとも呼ばれます。
以下は、AmazonにあるL2スイッチです。
以下は、Amazonにあるスイッチングハブです。
リピータハブ
- リピータハブは、1つの機器から受け取った信号をすべての回線に流します。
- 機器の台数が増えるとデータの衝突が起こりやすくなり通信速度が遅くなります。
- L2スイッチが普及する前は、主流の機器でした。
- パケットキャプチャ用として使えます。
- OSI参照モデルの物理層(第1層)で動作する機器です。
以下は、Amazonにあるリピーターハブです。
L3スイッチ
- L2スイッチの機能とIPアドレスのルーティング機能を持っています。
→ルーティング機能は、ネットワーク層(IP)を使用して異なるネットワーク同士を繋ぐことができます。 - OSI参照モデルのネットワーク層(第3層)まで使用する機器です。
→第3層のスイッチ=レイヤ3のスイッチ=レイヤ(layer)は層という意味です。
→同一のネットワークでは、物理層とデータリンク層を使用して通信します。
→異なるネットワークでは、ネットワーク層も使用します。 - 主に大企業のフロアやビル全体のLANをまとめるのに使用されます。
- 一般的にイーサネットに特化しています。
→イーサネットとは、有線LANの規格です。 - VLANを設定することが可能です。
→VLANとは、Virtual LANの略でLANをいくつかの仮想的なネットワークに分割することです。
→VLAN間を通信することが可能です。(L2スイッチでは不可)
以下は、AmazonにあるL3スイッチです。
ルーター
- ルーターは、ルーティング機能でネットワーク層(IP)を使用して異なるネットワーク同士を繋ぐことができます。
- OSI参照モデルのネットワーク層(第3層)まで使用する機器です。
→同一のネットワークでは、物理層とデータリンク層を使用して通信します。
→異なるネットワークを繋ぐ場合は、ネットワーク層も使用します。 - ルーターは、WAN接続で使用されることが多いです。
→一般的に、WANで使用する機能がそろっています。 - L3スイッチは、LAN内で使用されることが多いです。
→一般的に、ポート数が多く高速転送を得意としています。
以下は、Amazonにあるルーターです。この製品はネットワーク技術者の勉強用としても売れています。
デフォルトゲートウェイ
- 外部のネットワークに通信する時に指定するルータやL3スイッチなどのことです。
→IPアドレスを指定します。 - ネットワークの出入り口にあたります。
L2スイッチ、L3スイッチ、ルーターの主な違い
名称 | 説明 |
---|---|
L2スイッチ | 同じネットワークにある機器を接続する OSI参照モデルのデータリンク層(第2層)まで使用する機器 第2層のスイッチ=レイヤ2のスイッチ VLAN間の通信は不可 スイッチングハブとも呼ばれる |
L3スイッチ | ルーティング機能でネットワーク層(IP)を使用して異なるネットワーク同士を繋ぐことができる OSI参照モデルのネットワーク層(第3層)まで使用する機器 第3層のスイッチ=レイヤ3のスイッチ VLAN間の通信は可 TCP/IPのみで高速、価格は高い、大規模のオフィス等で使われる |
ルーター | ルーティング機能でネットワーク層(IP)を使用して異なるネットワーク同士を繋ぐことができる マルチプロトコルに対応、速度と価格は様々、法人向け、個人向けあり |
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