PCからWebサーバに接続するまでの流れとポート番号についてです。
目次
サンプル | Webサーバに接続するまでの流れ |
クライアント側に割り当てられるポート番号 | |
通信中のIPアドレスとポート番号を確認する(netstatコマンド) |
Webサーバに接続するまでの流れ
PCのブラウザからWebサーバに接続するまでの流れです。
ブラウザ毎にポート番号がランダムで割り当てられそれで区別されます。
- PCのブラウザがPC側のポート番号の割当をします。例:ポート番号 50710番
→ポート番号はそのとき空いているポート番号が割り当てられます。
→ポート番号は都度変化します。 - Webサーバーの80番等のポートに対して接続に行きます。
サーバー側
サーバー側は、送信元のIPアドレスとポート番号の組み合わせでどこと通信しているか判別します。
クライアント側に割り当てられるポート番号
クライアント側に割り当てられるポート番号は、49152番 - 65535番です。
ダイナミックポートまたはエフェメラルポート(短命なポート)と呼ばれます。
以下は、ポート番号の範囲です。
ポート番号 | 説明 |
---|---|
0番 - 1023番 | システムポート番号 (旧ウェルノウンポート(Well Known Ports)) IANAが管理しています。 |
1024番 - 49151番 | 登録済みポート番号 IANAが管理しています。 |
49152番 - 65535番 | ダイナミックポート、エフェメラルポート(短命なポート) クライアント側で使用されるポート番号です。 |
以下は、主なシステムポート番号です。
ポート番号 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
20 | FTP | アクティブモード サーバからクライアントに繋ぐ方式 20番をデータ転送、21番を通信制御で使う |
21 | FTP | パッシブモード クライアントからサーバに繋ぐ方式 データ転送の番号はランダム、21番を通信制御で使う |
22 | SSH | 暗号化有りで通信しサーバ等を操作する |
23 | Telnet | 暗号化無しで通信しサーバ等を操作する |
25 | SMTP | メールを転送する |
53 | DNS | ドメイン名とIPアドレスの対応づけを管理 |
67 | DHCP | DHCPサーバにパケットを送る |
68 | DHCP | DHCPクライアントにパケットを送る |
80 | HTTP | 暗号化無しでウェブサーバと通信 |
110 | POP3 | メールを受信する |
123 | NTP | 時刻を正しく設定する |
139 | NetBIOS | ファイル/プリンタ共有 |
143 | IMAP4 | メールを受信する サーバで管理 |
443 | HTTPS | 暗号化有りでウェブサーバと通信 |
445 | SMB | ファイル/プリンタ共有 |
登録済みポート番号
ポート番号 | 説明 |
---|---|
3306 | MySQL |
通信中のIPアドレスとポート番号を確認する(netstatコマンド)
コマンドプロンプトでnetstat -nと入力するとIPアドレスとポート番号が表示されます。
以下は、netstat -nを入力した例です。
>netstat -n
アクティブな接続
プロトコル ローカル アドレス 外部アドレス 状態
TCP 192.168.2.1:54633 100.X.X.X:443 ESTABLISHED
TCP 192.168.2.1:54638 100.X.X.X:443 CLOSE_WAIT
TCP 192.168.2.1:54654 100.X.X.X:443 ESTABLISHED
状態のESTABLISHEDは、接続が確立し通信している状態です。
CLOSE_WAITは、相手から自分への通信はcloseで自分はまだcloseしていない状態です。
待ち受け(listen)の状態を表示するには、netstatに-aを付けます。
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