JavaScript apply thisの内容を指定する

JavaScriptのcapplyメソッドで、thisの内容を指定するサンプルです。

サンプル	applyとは
	１．applyを使用しない場合
	２．applyを使用してthisの値を指定
	３．applyの引数が2つのとき
	４．thisにnullをセットした場合はWindowオブジェクト

applyとは

関数名.apply(thisとして使われる値, [配列])

thisの内容を意図して指定したい場合に使用します。
1つめの引数はthisとして使われる値です。
2つめ以降の引数は、関数に渡される配列です。←bind,callメソッドと違う部分です。
戻り値は、新しい関数を返しません。
Functionオブジェクトのメソッドです。
以下は、MDNのFunction.prototype.apply()のリンクです。
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Function/apply

１．applyを使用しない場合

<script>
  function test1() {
    console.log(this); //windowオブジェクト
  }

  test1();
</script>

6行目で関数を実行すると、3行目のコンソールログでthisの内容が出力されます。
thisの内容は以下のようにwindowオブジェクトです。

２．applyを使用してthisの値を指定

<script>
  function test1() {
    console.log(this); // Number {1000}
  }

  test1.apply(1000);
</script>

6行目は、applyメソッドの引数に数値の1000を指定して実行しています。
コンソールログにthisの内容のNumberの1000が出力されます。

３．applyの引数が2つのとき

<script>
  function test1(a, b, c) {
    console.log(this); // Number {1000}
    console.log(a); // 1
    console.log(b); // 2
    console.log(c); // 3
  }

  test1.apply(1000, [1, 2, 3]);
  
</script>

9行目は、applyメソッドで引数に数値の1000と配列を指定しています。配列の指定がbind,callメソッドと違う部分です。
最初の値がthisになり、次の配列の1つめの値が１つめの引数になります。

４．thisにnullをセットした場合はWindowオブジェクト

<script>
  function test1(a) {
    console.log(this); //windowオブジェクト
    console.log(a); //1
  }

  test1.apply(null, [1, 2, 3]);
  
</script>