log4j 1.2で、テキストファイルにログを出力するサンプル(手順)です。
テキストの設定ファイルを使用します。
確認環境 ・eclipse 4.8/4.7/4.6 ・log4j-1.2.17.jar ・Windows10 |
目次
サンプル | log4j 1.2とは |
log4j 1.2の取得方法 | |
設定ファイルの作成(log4j.properties) | |
ソースコードの作成 | |
出力ファイルの確認 |
log4j 1.2とは
- log4jは、ログを出力するライブラリです。
- 以下は、Apacheのlog4j 1.2.17のJavadocです。
http://logging.apache.org/log4j/1.2/apidocs/index.html - log4jの1.xは2015年8月にEOL(End of Life)になりました。現在はLog4j 2が推奨されています。
- log4j2のサンプルは以下を参照願います。
Java log4j2でテキストにログを出力するサンプル
log4j 1.2の取得方法
1.Mavenで取得する場合
pom.xmlの<dependencies>の間に以下のコードを追加します。
<!-- https://mvnrepository.com/artifact/log4j/log4j -->
<dependency>
<groupId>log4j</groupId>
<artifactId>log4j</artifactId>
<version>1.2.17</version>
</dependency>
Mavenで取得する手順は、以下を参照願います。
Eclipse Mavenでjarを取得(Java)
2.jarファイルで取得する場合
以下のサイトからlog4j-1.2.17.zipをダウンロードします。
Apache log4j 1.2のサイト
http://logging.apache.org/log4j/1.2/download.html
ダウンロードしたzipを展開して任意の場所に配置しjarファイルをクラスパスに追加します。
・log4j-1.2.17.jar
クラスパスに追加する手順は、以下を参照願います。
Eclipse jarファイルをクラスパスに設定する方法
設定ファイルの作成(log4j.properties)
eclipseのワークスペースの(プロジェクト)フォルダの直下に log4j.propertiesという
ファイルを作成します。
log4j.propertiesに以下のコードを記述します。
#log4j設定
log4j.rootCategory=DEBUG, Appender1
log4j.appender.Appender1=org.apache.log4j.FileAppender
log4j.appender.Appender1.File=test1.log
log4j.appender.Appender1.layout=org.apache.log4j.PatternLayout
log4j.appender.Appender1.layout.ConversionPattern=%d{yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS} [%t] %-6p %m%n
2行目のrootCategoryは、指定したログレベル以上のものが表示されます。
ログレベルの順番は、trace – debug – info – warn – error – fatalとなっています。
サンプルの例だとdebugが書かれているのでtraceが出力されません。
4行目のtest1.logは出力ファイル名です。
ログのファイル名または出力先フォルダを変更したい場合は、この箇所を修正して下さい。
例: log4j.appender.Appender1.File=./logs/test2.log
6行目は出力レイアウトの設定です。
ソースコードの作成
テキストファイルにログを出力するコードです。
package test1;
import org.apache.log4j.Logger;
import org.apache.log4j.PropertyConfigurator;
class Sample {
private Logger log = Logger.getLogger(Sample.class);
void runSample(){
// 設定ファイルを読み込む
PropertyConfigurator.configure("log4j.properties");
String a = "テスト";
log.trace(a); // 出力なし
log.debug(a); //2016/07/21 23:19:45.191 [main] DEBUG テスト
log.info(a); //2016/07/21 23:19:45.192 [main] INFO テスト
log.warn(a); //2016/07/21 23:19:45.192 [main] WARN テスト
log.error(a); //2016/07/21 23:19:45.192 [main] ERROR テスト
log.fatal(a); //2016/07/21 23:19:45.192 [main] FATAL テスト
}
}
public class Test1 {
public static void main(String[] args) {
Sample s = new Sample();
s.runSample();
}
}
8行目は、Loggerクラスのインスタンスを取得しています。
13行目は、設定ファイルを読み込んでいます。
18-22行目は、ログをテキストに出力します。
出力ファイルの確認
設定ファイルに指定した場所にログファイル(test1.log)が出力されます。
ログファイルが存在しない場合は新規に作成されます。
ログファイルが存在する場合は追記されます。
ファイルの中身は以下の通りです。
2016/07/21 23:19:45.191 [main] DEBUG テスト
2016/07/21 23:19:45.192 [main] INFO テスト
2016/07/21 23:19:45.192 [main] WARN テスト
2016/07/21 23:19:45.192 [main] ERROR テスト
2016/07/21 23:19:45.192 [main] FATAL テスト
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