Java データ型とは(基本型と参照型)

Javaのデータ型についてです。

データ型	データ型とは / 基本型とは / 参照型とは
	データ型の一覧
	char型とString型の違い

データ型とは

データ型とはデータの種類です。
Javaのデータ型は、基本型と参照型があります。

基本型とは

基本型の変数には、値が格納されます。
変数とは、int a = 0;とあったときのaです。0が値です。
基本型は、プリミティブ型、原始型とも呼ばれます。

データ型の一覧

分類	データ型	範囲	備考
整数	byte	-128～127	1バイト
	short	-32,768～32,767	2バイト　ほとんど使用されない
	int	-2147483648～2147483647 (約-21億～21億)	4バイト数値を使用するとき(使用推奨) 10は、int型の10を表す
	long	-9223372036854775808～9223372036854775807 (約-922京～約922京)	8バイト intより大きい数値を使うとき 10lは、long型の10を表す
浮動小数点 (実数)	float	32ビット単精度浮動小数点数	4バイト　doubleより容量を使いたくないとき　誤差あり 10fは、float型の10を表す
浮動小数点 (実数)	double	64ビット倍精度浮動小数点数	8バイト　小数を使用するとき(使用推奨) 誤差あり 10dは、double型の10を表す
真偽	boolean	true / false	1バイト論理型
文字	char	¥u0000～¥uffff 0～65535の範囲	2バイト　Unicode(UTF-16)の文字に対応する数値コード文字をシングルコーテションで括る

整数と実数の違い

整数は数値で小数点がないものです。データ型ではbyte,short,int,longです。

実数は数値で小数点があるものです。データ型ではfloat,doubleです。実数型とも呼ばれます。

数値に区切り文字を使用する

桁数の多い数値を見やすくするために区切り文字としてアンダースコア(_)を使用できます。
実際の値への影響はありません。

	int test1 = 1_000_000;
	System.out.println(test1); // 1000000
		
	int test2 = 1_0000_00;
	System.out.println(test2); // 1000000

1行目は、数値を3桁ごとに区切っています。
4行目は、数値が3桁ごとに区切られていませんが実際の値には影響していません。

intの最大値に1を足した場合

エラーにはなりませんが、値がマイナスになってしまうので注意が必要です。

	int test1 = 2147483647 + 1;
	System.out.println(test1); // -2147483648

浮動小数点の計算は丸め誤差に注意

浮動小数点の計算では丸め誤差が発生するので注意が必要です。

	double a = 0.1;
	double b = 0.2;
	System.out.println(a + b); // 0.30000000000000004

金額の計算等の正確性を要求される計算ではBigDecimalクラスを使用します。

最大値と最小値の定数

各データ型の最大値と最小値は、MAX_VALUEとMIN_VALUEで取得できます。
※浮動小数点除く。

	byte testByte1 = Byte.MAX_VALUE;
	System.out.println(testByte1); // 127
		
	byte testByte2 = Byte.MIN_VALUE;
	System.out.println(testByte2); // -128
        
	int testInt1 = Integer.MAX_VALUE;
	System.out.println(testInt1); // 2147483647

	int testInt2 = Integer.MIN_VALUE;
	System.out.println(testInt2); // -2147483648
        
	int testChar1 = (int)Character.MAX_VALUE;
	System.out.println(testChar1); // 65535
		
	int testChar2 = (int)Character.MIN_VALUE;
	System.out.println(testChar2); // 0

参照型とは

Javaのデータ型の参照型は、クラス、インターフェース、配列等があります。
文字列を代入するString型も参照型です。
参照型の変数には、参照先のアドレスが格納されます。
値は指定されたアドレスにあります。
参照先がない状態がnullです。
参照型はリファレンス型とも呼ばれます。

char型とString型の違い

char型はシングルコーテションで括ります。String型はダブルコーテーションです。

package test1;

public class Test1 {
	public static void main(String[] args) {

		char a = 'あ';
		String b = "あ"; 
	}
}

6行目は、シングルコーテーションで括った文字をchar型の変数に代入しています。
7行目は、ダブルコーテーションで括った文字をString型の変数に代入しています。
char型の変数にダブルコーテーションで括った文字を代入しようとするとコンパイルエラーになります。