Eclipse Javaのビルドパスとクラスパスの違い

目次

EclipseのJavaのビルドパスとクラスパスの違いのまとめ

主な用途 誰が使うか Eclipseでの関係
ビルドパス コンパイル(開発・ビルド時) Eclipse(IDE)、Javaコンパイラ (javac) ビルドパスの設定が実行時のクラスパスの基礎となる
クラスパス 実行(ランタイム時) Java仮想マシン (JVM、java) ビルドパスに基づきEclipseが自動構成するが、個別の実行設定で変更可能

ビルドパスとは

主に開発時とコンパイル時にEclipseやJavaコンパイラ(javac)が使用する設定です。

目的

プロジェクトのソースコードをコンパイルするために必要な外部のクラスやライブラリ(JARファイルなど)の場所をコンパイラに教えます。

設定場所

プロジェクトを右クリック → [プロパティ] → [Java Build Path]

含まれるもの

ソースフォルダ(例: src/)

出力フォルダ(例: bin/)

外部JarやJRE

他のプロジェクト参照

クラスパスとは

主に実行時にJava仮想マシン(JVM、javaコマンド)が使用する設定です。

目的

コンパイルされたJavaプログラムを実行するために必要なクラスファイル(.classファイル)やその他のリソースファイルの場所をJVMに教えます。

プログラムが実行され、クラスがロードされる必要があるとき(newでインスタンス化されるときや、静的メソッドが呼ばれるときなど)に、JVMが指定された場所から.classファイルを見つけ出すために使用します。

コマンドラインなら java -cp で指定する部分です。

java -cp .;lib/mylib.jar com.example.Main

含まれるもの

プロジェクトのコンパイル済みクラス(通常はbinフォルダなど)

実行に必要なすべてのライブラリ(JARファイル)

設定場所

「実行」→「実行の構成」の「クラスパス」or「依存関係」タブ→「コマンドラインの表示」で確認できます。

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