キャッシュフロー計算書とは(営業/投資/財務)

キャッシュフロー計算書は、会計期間における現金の増減とその理由を示す決算書です。
C/F(cash flow statement)とも呼ばれます。

営業活動によるキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフローは、会社の本業のお金の出入りを表します。

営業キャッシュフローが高いというのは、お金を生み出す能力が高い企業と言えます。

プラスであることが重要です。

マイナスである場合は、キャッシュが不足するので借入金に頼ることになります。

営業活動によるキャッシュフロー計算書は、間接法と直接法があり、多くの会社は間接法を使用しています。

以下は、2021年度の富士通のキャッシュフロー計算書の営業活動によるキャッシュフローです。
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https://pr.fujitsu.com/jp/ir/finance/2021/pdf/05.pdf

税引前利益 (税引前当期純利益)	税引前当期利益から始まります。
減価償却費	費用ですが、実際にはお金は出ていっていないのでその分のお金を増加させます。
引当金	費用ですが、実際にはお金は出ていっていないのでその分のお金を増加させます。減少もあります。
受取利息及び受取配当金/支払利息	本業以外の儲けのため減少させています。
売上債権の増減額	売掛金がどれだけ増減したかを表します。
棚卸資産の増減額	棚卸資産がどれだけ増減したかを表します。
仕入債務の増減額	仕入債務がどれだけ増減したかを表します。
小計	小計から利息や税の増減を行い最終的な営業キャッシュフローの金額が表示されます。

投資活動によるキャッシュフローは、投資活動のお金の出入りを表します。

会社の発展ための投資と株式の投資の2つがあります。

設備投資でマイナスになることはよいことであるといえます。

プラスの場合は、資金繰りのため資産を売却している可能性もあります。

以下は、2021年度の富士通のキャッシュフロー計算書の投資活動によるキャッシュフローです。
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https://pr.fujitsu.com/jp/ir/finance/2021/pdf/05.pdf

財務活動によるキャッシュフローは、資金調達のお金の流れを表します。

銀行からお金を借りるまたは投資家に対して株を発行して資金を調達(増資)します。

プラスの場合、積極的な使用であれば悪いと言えません。

マイナスの場合、借金の返済が進んでいるといえるので良いといえますが、投資にお金が回っていない場合は良いと言えない場合があります。

最後に期末の現金が記載されます。

以下は、2021年度の富士通のキャッシュフロー計算書の財務活動によるキャッシュフローです。
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https://pr.fujitsu.com/jp/ir/finance/2021/pdf/05.pdf

3種類のキャッシュフローの組み合わせのパターンで良いのは以下です。

営業活動によるキャッシュフローがプラス。本業がもうかっている。

投資活動によるキャッシュフローがマイナス。本業で得た資金を将来の投資に回している。

財務活動によるキャッシュフローがマイナス。借金の返済も行っている。

フリーキャッシュフロー

営業活動によるキャッシュフロー + 投資活動によるキャッシュフローがフリーキャッシュフローです。

フリーキャッシュフローは、自由に使えるお金を意味しプラスの場合は優良な会社と言えます。