Java for文 処理を繰り返す(break/continue)

目次

for文とは

for文の構造とサンプル

処理を繰り返す時に使用します。最初にforを書くのでfor文と呼ばれます。
繰り返しはループとも呼ばれます。

for (初期化式(1.値を初期化) ; 条件式(2.条件) ; 増減式(3.値を更新)){
  実行される処理
}

コード

public class Test1 {
	public static void main(String[] args) {
		
		for (int i = 0; i < 3; i++) {
			System.out.println(i); // 0 1 2が出力される
		}
	}
}

4行目は、初期化式(int i = 0)によりiは0から始まります。
増減式(i++)によりiの値は、1ずつ増えていきます。
条件式(i <3)がtrueの間は処理を繰り返し、iが3になるとfalseになるので終了します。

point

・初期化式は、最初に1回だけ実行されます。
・条件式がtrueの間、処理を繰り返します。
・増減式(3.値を更新)でカウンター変数/ループ変数の値が変わります。
・使用する変数をカウンター変数またはループ変数といいます。変数名はiやjがよく使用されます。
・条件式がfalseになるとループ処理を終了します。

 

配列の値を取得

  String[] color = {"red","yellow","blue"}; // 配列

  for (int i = 0; i < color.length; i++) {
    System.out.println(color[i]); // red yellow blueが出力される
  }

3行目のlengthは、配列の長さを返します。
4行目は、変数と添字[i]で配列の値を表示しています。配列の添字は0から始まります。

 

リストの値を取得

import java.util.ArrayList;
import java.util.List;

public class Test1 {
	public static void main(String[] args) {
		List<String> color = new ArrayList<>();
		color.add("red");
		color.add("blue");
		
	    for (int i = 0; i < color.size(); i++) {
	      System.out.println(color.get(i)); // red blue
	    }
	}
}

リストの要素はget(i)で取得します。リストの添字は0から始まります。

 

breakでループを抜ける

  for (int i = 0; i < 3; i++) {
    if (i == 1) {
      break; 
    }
    System.out.println(i); // 0が出力される
  }

breakでループを抜けます。

 

breakを2重ループで使った場合

  for (int i = 0; i < 2; i++) { 
    for (int j = 0; j < 2; j++) {
      if (j == 0) {
        break; 
      }
      System.out.println("j=" + j); //出力なし
    }
    System.out.println("i=" + i); // i=0 i=1が出力される
  }

for文が2つあり2重ループ(入れ子)になっています。
breakは、内側のfor文のみ抜けます。

 

breakとラベルで2重ループを抜ける

  label1:for(int i = 0; i < 9; i++) { 
    for (int j = 0; j < 9; j++) {
      if (j == 3) {
        break label1; 
      }
      System.out.println(j); //0,1,2が出力される
    }
    System.out.println(i); // 出力なし
  }
  System.out.println("終了"); // 出力される

forが2つある2重ループです。label1はラベルです。
4行目のbreakとラベルで外側のfor文を抜けます。

point

ラベル: for(初期化式 ; 条件式 ; 増減式){
break ラベル;
}

breakとラベルで2重ループを抜けています。

 

continueでループの先頭に戻る

  for (int i = 0; i < 3; i++) {
    if (i == 1) {
      continue; 
    }
    System.out.println(i); // 0 2が出力される
  }

continueでループ処理の先頭に戻ります。(ブロックの先頭位置に戻ります)

 

continueを2重ループで使った場合

  for (int i = 0; i < 2; i++) { 
    for (int j = 0; j < 2; j++) {
      if (j == 0) {
        continue; 
      }
      System.out.println("j=" + j); //j=1 j=1が出力される
    }
    System.out.println("i=" + i); // i=0 i=1が出力される
  }

for文が2つあり2重ループ(入れ子)になっています。
4行目のcontinueは、内側のfor文の先頭の2行目に戻ります。

 

ループで加算しない(拡張for文)

  int array[] = {1, 2, 3}; //配列

  for (int a: array){
    System.out.println(a); //1 2 3が出力される
  }

1行目は、配列です。

point

for( データ型 変数1 : 配列やコレクションの変数2 ){
実行される処理
}

上記for文との違いは、変数の値を加算する処理がありません。
配列やコレクションの要素を順番にアクセスします。

 

無限ループの止め方(Eclipse使用時)

Eclipse使用時に無限ループになった時は、「コンソール」タブにある四角の赤いアイコンを押します。(Eclipse 4.8)

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