AWS S3レプリケーションとs3ライフサイクルの違い

目次

S3レプリケーションとs3ライフサイクルの違いのまとめ

目的 タイミング 主な用途
S3レプリケーション 別のS3バケットにオブジェクトをコピーする 新規オブジェクト作成/更新時に即時実行

災害対策(DR)、別環境への同期、マルチリージョン冗長

s3ライフサイクル オブジェクトのストレージクラス移行や削除を行う 設定期間経過後に実行(例:30日後に移行)

コスト削減、データ保持ポリシー対応、古いデータ整理

S3レプリケーションとS3ライフサイクルルールを組み合わせることで、データのコピーを特定のリージョンに維持しつつ、一定期間経過した後にそのコピーを自動で移行や削除させるということができます。

S3レプリケーション(S3 Replication)とは

S3レプリケーションは、オブジェクトをあるバケット(ソースバケット)から別のバケット(デスティネーションバケット)へ自動的にコピーする機能です。

データのコピーを作成し、高い可用性と耐障害性を確保します。

使用例

・異なるAWSリージョンにデータを複製(CRR)することで、リージョン全体に障害が発生した場合に備えます。

・世界中のユーザーに近いリージョンにデータを配置することで、アクセス速度を向上させます。

・データを特定の地理的場所に保持する要件(データレジデンシー)に対応します。

種類

クロスリージョンレプリケーション (CRR): 別リージョンへコピーします。

同一リージョンレプリケーション (SRR): 同じリージョン内の別のバケットへコピーします。

s3ライフサイクル(S3 Lifecycle)とは

定義したルールに基づいてオブジェクトに対して自動的なアクションを実行する機能です。

主にコスト最適化とデータ保持要件を満たすために使用されます。

主なアクション

移行 (Transition): 定義された期間(例: 365日後)が経過した後にS3 StandardからS3 Glacierなどのより安価なストレージクラスへオブジェクトを自動的に移動します。
削除 定義された期間(例: 365日後)が経過した後に、オブジェクトを自動的に削除します。

使用例

・同じバケットで古いデータをS3 Glacierに移行して安価に保存したい

・古くなったファイルを自動削除したい

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