Oracle11gのインストールとHRテーブルを確認

Oracle11gのインストールとHRテーブルを確認する手順です。
(確認環境:Oracle Express Edition 11g Release 2,Windows 10)

目次

インストール Oracle11gのインストール
  Oracleへの接続確認
  tnsnames.oraファイルの場所
HRスキーマ サンプルのスキーマ
  1.スキーマ(ユーザ)を確認
  2.HRスキーマのテーブル名を確認
  3.HRスキーマのJOBSテーブルを確認
  HRユーザでログインする準備の手順
  Scottスキーマを作成する場合

Oracle11gのインストール

Oracle Database Express Edition 11gをインストールします。
Express Edition(EX)は、無償で利用できるデーターベースです。

以下のOracleのページからsetup.exeをダウンロードしてインストールします。

https://www.oracle.com/technetwork/jp/database/database-technologies/express-edition/downloads/xe-prior-releases-5172097-ja.html

インストールは、setup.exeをダブルクリックして画面にそって進めていきます。
インストール時のsystemのパスワードは控えておきます。

以下は、OracleのOracle11g(XE)についての説明ページです。
https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/oracle-database-11g-express-editionxe

 

Oracleへの接続確認

インストールが完了したら接続確認を行います。

1.スタートから「SQLコマンドラインの実行」をクリックします。

 

2.conn systemと入力し、パスワードを入力します。成功すると「接続されました」と表示されます。connは、connectという意味です。

 

tnsnames.oraファイルの場所

tnsnames.oraは、クライアントのSQLDeveloperなどのツールからOracleに接続するときに使用します。ファイルは以下の場所に配置されました。

D:\oraclexe\app\oracle\product\11.2.0\server\network\ADMIN

 

サンプルのスキーマ

サンプルのスキーマとして、HRスキーマがすでにあります。
Hはhumanで人事管理(Human Resources)のサンプルデータです。

1.スキーマ(ユーザ)を確認

HRスキーマのテーブルを確認してみます。

スキーマ(ユーザ)を確認します。

SQL> conn system
パスワードを入力してください:
接続されました。
SQL> select username from all_users
  2  where username in ('HR','SCOTT');

USERNAME
------------------------------------------------------------
HR
SCOTT

SQL>

select文でHRスキーマとSCOTTスキーマを確認しています。

 

2.HRスキーマのテーブル名を確認

HRスキーマのテーブル名を確認します。

SQL> set pages 500
SQL> set line 500
SQL> select table_name from dba_tables where owner = 'HR';

TABLE_NAME
------------------------------------------------------------
REGIONS
LOCATIONS
DEPARTMENTS
JOBS
EMPLOYEES
JOB_HISTORY
COUNTRIES

7行が選択されました。

1行目のset pagesは、1ページあたりの行数を増やしています。ヘッダー項目の表示制御をしています。
2行目のset lineは、表示幅を広げています。途中で改行されないようにしています。
3行目は、select文です。HRスキーマのテーブルは7つあることがわかります。

 

3.HRスキーマのJOBSテーブルを確認

HRスキーマのJOBSテーブルを確認します。
JOBSテーブルの項目は、desc HR.JOBSで確認できます。

SQL> select JOB_ID,JOB_TITLE from HR.JOBS;

JOB_ID               JOB_TITLE
-------------------- ----------------------------------------------------------------------
AD_PRES              President
AD_VP                Administration Vice President
AD_ASST              Administration Assistant
FI_MGR               Finance Manager
FI_ACCOUNT           Accountant
AC_MGR               Accounting Manager
AC_ACCOUNT           Public Accountant
SA_MAN               Sales Manager
SA_REP               Sales Representative
PU_MAN               Purchasing Manager
PU_CLERK             Purchasing Clerk
ST_MAN               Stock Manager
ST_CLERK             Stock Clerk
SH_CLERK             Shipping Clerk
IT_PROG              Programmer
MK_MAN               Marketing Manager
MK_REP               Marketing Representative
HR_REP               Human Resources Representative
PR_REP               Public Relations Representative

19行が選択されました。

1行目は、select文です。JOBSテーブルのJOB_IDとJOB_TITLEのデータを表示しています。

 

HRユーザでログインする準備

HRユーザでログインする準備の手順です。

1.HRユーザのアカウントロックを解除します。

SQL> alter user hr account unlock;

ユーザーが変更されました。

2.HRユーザのパスワードを変更します。パスワードをhrに変更しました。

SQL> alter user HR identified by hr;

ユーザーが変更されました。

 

Scottスキーマを作成する場合

サンプルのスキーマとして、Scottスキーマというものもあります。
これは、sqlファイルを実行して作成します。

「SQLコマンドラインの実行」でutlsampl.sqlを実行します。

例:

@C:\oraclexe\app\oracle\product\11.2.0\server\rdbms\admin\utlsampl.sql

※実行するとSQLコマンドラインが閉じます。

scottスキーマの削除は以下のコマンドを実行します。

SQL> drop user scott cascade
  2  ;

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Oracle SQLコマンドラインを使用するサンプル

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