Oracle PL/SQLのif文のサンプル

OracleのPL/SQLのif文のサンプルです。

目次

if文 if文とは / if文のサンプル
  ネストの構造 if文の中にif文
演算子 論理演算子の論理積(AND) AかつB
  論理演算子の論理和(OR) AまたはB
  論理演算子の否定(NOT) Aではない
その他 CASE文(switch文)
  NULLとの比較

if文とは

IF (条件) THEN
  処理
ELSIF (条件) THEN
  処理
ELSE
  処理
END IF;
  • 条件が合致する場合、配下の処理が実行され、if文の処理は終了します。
  • 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
  • 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
  • 条件が合致しない場合、配下の処理は実行されず、その下(elsif/else/if文終了)に進みます。
  • elsifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
  • elseの配下の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。

 

if文のサンプル

create or replace procedure TEST1
IS
 a NUMBER(1) := 1;
BEGIN
  IF (a = 0) THEN
    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('0');

  ELSIF a = 1 THEN
    DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('1'); -- 1が出力される

  ELSE
    null;
  END IF;
END;

3行目は、変数に値をセットしています。
5行目からif文が始まります。if文の条件にかっこ()をつけることもできます。8行目ではかっこをつけていません。
8行目のif文はtrueになるのでその配下の処理が実行されます。ELSEIFではなく、ELSIFです。
9行目の処理が実行されif文を抜けます。
何も処理を行わない場合は、12行目のようにnullを指定しています。

 

ネストの構造  if文の中にif文

ネストの構造のサンプルです。

CREATE OR REPLACE FUNCTION TEST1 RETURN VARCHAR2
IS
  a NUMBER(1) := 1;
  b NUMBER(1) := 1;
BEGIN
  IF (a = 1) THEN
    IF (b = 1) THEN
      RETURN '1'; -- 出力される
    END IF;
  END IF;
  RETURN '0';
END;

7行目のように、if文の中にif文を記述することができます。ネストの構造です。入れ子ともいいます。

 

論理演算子の論理積(AND) AかつB

if (左の条件式) AND (右の条件式)
  • 論理積(AND)の左の式と右の式の両方が条件に合致する場合にtrueになります。
CREATE OR REPLACE FUNCTION TEST1 RETURN VARCHAR2
IS
  a NUMBER(1) := 1;
  b NUMBER(1) := 0;
BEGIN
  IF (a = 1) AND (b = 0) THEN
    RETURN 'OK'; -- OKが出力される
  ELSE
    RETURN 'NG';
  END IF;
END;

6行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。

 

論理演算子の論理和(OR) AまたはB

if (左の条件式) OR (右の条件式)
  • 論理和(OR)の左の式または右の式のどちらかが条件に合致する場合にtrueになります。
CREATE OR REPLACE FUNCTION TEST1 RETURN VARCHAR2
IS
  a NUMBER(1) := 2;
  b NUMBER(1) := 0;
BEGIN
  IF (a = 1) OR (b = 0) THEN
    RETURN 'OK'; -- OKが出力される
  ELSE
    RETURN 'NG';
  END IF;
END;

6行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。

 

論理演算子の否定(NOT) Aではない

if  NOT(条件式) 
  • 条件式がfalseの場合にtrueになります。
  • 条件式がtrueの場合にfalseになります。
CREATE OR REPLACE FUNCTION TEST1 RETURN VARCHAR2
IS
  a NUMBER(1) := 9;
BEGIN
  IF NOT(a = 9) THEN
    RETURN 'OK';
  ELSE
    RETURN 'NG'; -- NGが出力される
  END IF;
END;

5行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。

以下の1行目のように!=でも否定になります。

  IF (a != 9) THEN
    RETURN 'OK';
  ELSE
    RETURN 'NG'; -- NGが出力される
  END IF;

 

CASE文(switch文)

CASE文のサンプルです。Javaでのswitch文にあたります。

CREATE OR REPLACE FUNCTION TEST1 RETURN VARCHAR2
IS
  a NUMBER(1) := 2;
BEGIN
  CASE
    WHEN  a = 1 THEN RETURN '1';
    WHEN  a = 2 THEN RETURN '2'; -- 2が出力される
    WHEN  a = 3 THEN RETURN '3';
  END CASE;
END;

3行目は、変数に値を設定しています。
7行目が該当します。

 

NULLとの比較

NULLとの比較のサンプルです。

create or replace procedure TEST2(
	id1    IN   number
)
IS
	wk_name   employee.NAME%TYPE;
	wk_romaji employee.ROMAJI%TYPE;
BEGIN
	select name,romaji into wk_name,wk_romaji from employee
	where ID = id1;

	IF wk_romaji IS NULL THEN
		dbms_output.put_line('NULLです');
	END IF;

	IF wk_name IS NOT NULL THEN
		dbms_output.put_line('NULLではありません');
	END IF;
END;

11行目は、is nullで値がnullか確認しています。
15行目は、is not nullで値がnullでないことを確認しています。

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