Kotlinのif文(式)のサンプルです。
目次
if | if文(式) |
ネストの構造 if文の中にif文 | |
if式 (if文の結果を変数にセットする) | |
演算子 | 比較演算子 |
論理演算子の論理積(&&) AかつB | |
論理演算子の論理和(||) AまたはB | |
論理演算子の否定(!) Aではない | |
論理演算子の排他的論理和(^) |
if文(式)
[変数 = ] if (条件式){ 処理 } |
// else ifとelseを書く場合 [変数 = ] if (条件式){ 処理 } else if (条件式) { 処理 } else { 処理 } |
- kotlinのifは、値を返すことができるのでif式ともいえます。
- 値を返さないif文としても使用できます。
- 条件が合致する場合、配下のブロック{ }の処理が実行され、処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しない場合、配下のブロック{ }の処理は実行されず、その下(else if/else)に進みます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
- else ifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseは、1つのみ記述できます。省略可能ですがif式の場合は必須です。
- elseのブロック{ }の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。
fun main() {
val a = 1
if (a == 0) {
println("a=0")
} else if (a == 1) {
println("a=1") //a=1が表示される
} else {
println("その他")
}
}
4行目から12行目までがif文です。
7行目は、条件が合致する(aの値は1である)のでその配下の処理が実行されます。
8行目の処理が実行されif文を抜けます(終了します)。
ネストの構造 if文の中にif文
ネストの構造のサンプルです。
fun main() {
val a = 1
val b = 1
if (a == 1) {
if (b == 1) {
println("aとbは1") //aとbは1が表示される
}
}
}
6行目は、if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
5,6行目は、trueになり文字列が表示されます。
if式 (if文の結果を変数にセットする)
if文の結果を変数にセットできます。
fun main() {
val a = 2
val test1 = if (a == 1) {
"1つめ"
} else {
"2つめ"
}
println(test1) // 2つめが出力される
}
5行目は、if文の判定の結果を変数にセットしています。
11行目は、変数の値を表示しています。
比較演算子
上記コードの==は比較演算子です。
比較演算子は、2つの値を比べて真偽値(true/false)を返します。
条件を満たしていればtrue,そうでない場合はfalseです。
Javaとの違いは、===と!==があります。
比較演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a != b | aとbの値は等しくない |
a > b | aはbより大きい |
a >= b | aはbより大きい または 等しい |
a < b | aはbより小さい |
a <= b | aはbより小さい または 等しい |
a===b | aとbのインスタンスの参照は同じ |
a!==b | aとbのインスタンスの参照は異なる |
論理演算子の論理積(&&) AかつB
if (左の条件式) && (右の条件式) |
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、trueになります。それ以外はfalseです。
- 左の式がfalseの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
fun main() {
val a = 2
val b = 2
if (a == 2 && b == 2) {
println("aとbは2") //aとbは2が表示される
} else {
println("その他")
}
}
5行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
論理演算子の論理和(||) AまたはB
if (左の条件式) || (右の条件式) |
- 左の式または右の式のどちらかがtrueの場合、trueになります。
- 左の式がtrueの場合、右の式は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
fun main() {
val a = 1
val b = 2
if (a == 2 || b == 2) {
println("p1") // p1が表示される
} else {
println("p2")
}
}
5行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
論理演算子の否定(!) Aではない
if !(条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
fun main() {
val a = 1
if (a != 2) {
println("p1") //p1が表示される
}
if (a != 1) {
println("p1")
} else {
println("p2") //p2が表示される
}
}
4行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
8行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
論理演算子の排他的論理和(^)
if (左の条件式) ^ (右の条件式) |
- 左の式がtrueで右の式がfalseの場合、trueになります。
- 左の式がfalseで右の式がtrueの場合、trueになります。
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、falseになります。
- 左の式と右の式が両方ともfalseの場合、falseになります。
fun main() {
val a = 2
val b = 2
if ((a == 2) xor (b == 3)) {
println("p1") // p1が表示される
} else {
println("p2")
}
if ((a == 3) xor (b == 2)) {
println("p1") // p1が表示される
} else {
println("p2")
}
if ((a == 2) xor (b == 2)) {
println("p1")
} else {
println("p2") // p2が表示される
}
if ((a == 3) xor (b == 3)) {
println("p1")
} else {
println("p2") // p2が表示される
}
}
5行目は、左の式がtrueで右の式がfalseなので、trueになります。
11行目は、左の式がfalseで右の式がtrueなので、trueになります。
17行目は、左の式と右の式が両方ともtrueなので、falseになります。
23行目は、左の式と右の式が両方ともfalseなので、falseになります。
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