都市ガスとLPガスの違い

違い

都市ガス:使いやすくて安定供給、都市部向け。ただしインフラ依存あり。

LPガス:独立性が高く災害にも強いが、料金は販売業者によって差がある。

比較表

項目 都市ガス LPガス(プロパンガス)
主成分 メタン(CH₄) プロパン(C₃H₈)、ブタン(C₄H₁₀)
発熱量(1㎥あたり) 約 11,000 kcal 約 24,000 kcal(プロパンの場合)
供給方法 地下のパイプラインによる供給 ガスボンベまたはタンクによる個別供給
利用地域 主に都市部・住宅密集地域 都市ガス未整備地域・地方・山間部など
設置機器の互換性 専用機器が必要(都市ガス用) 専用機器が必要(LPガス用)
安全性対策 比較的軽く空気中に拡散しやすい 空気より重く床に溜まりやすいため、ガス漏れ警報器が床付近に必要
料金体系 公共料金に近い(価格変動は緩やか) 販売店ごとに料金差が大きく、価格の透明性にばらつきあり
災害時の強さ 配管破損による供給停止リスクあり 独立供給なので災害に強い(ボンベを運べば供給可能)
CO₂排出量(比較) やや少ない(クリーン) 若干多め(ただし重油や石炭よりはクリーン)

LNG(液化天然ガス)

都市ガスの原料になります。

項目 内容
正式名称 液化天然ガス(Liquefied Natural Gas)
主成分 メタン(CH₄)が約90%以上
状態 約−162℃まで冷却して液体化(体積は気体の約1/600)
特徴 無色・無臭・無毒。軽くてクリーンな燃料
製造方法 天然ガスを冷却・脱水・不純物除去し、−162℃以下で液化
主な用途 火力発電、都市ガス原料、大規模工業燃料
輸送方法 LNG専用タンカーで液体のまま輸送 → 陸上LNG基地にて再気化して供給
メリット 高エネルギー密度・CO₂排出量が少なくクリーン・輸送効率が高い
デメリット 超低温管理が必要・設備コストが高い・インフラ整備が前提
安全性 気化後は空気より軽く、拡散しやすいため可燃性だが比較的安全とされる

液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas) = LPG = LPガス

原油から精製や分離によって得られた成分を液化して使っているものです。

プロパンガス・・・LPGの一種(特に日本では主成分がプロパンなので、通称として使われやすい)

項目 内容
正式名称 液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas)
主成分 プロパン(C₃H₈)、ブタン(C₄H₁₀)
状態 常温・低圧で液化(運搬や貯蔵がしやすい)
供給方法 ボンベ(LPガス)、タンクローリー、パイプライン
主な用途 住宅の調理・給湯・暖房、業務用厨房、工業用燃料、タクシー燃料など
発熱量(参考) 約24,000 kcal/Nm³(プロパン)、約28,000 kcal/Nm³(ブタン)
特徴 クリーンな燃焼、無臭(ガス漏れ対策で臭いを付加)、家庭用エネルギーで広く利用
安全対策 漏れ対策として臭素系の匂い付き・爆発下限濃度に注意
環境性 CO₂排出量が石炭・重油より少ない、非常時のエネルギーとしても有用
他のガスとの比較 都市ガス(メタン主体)より発熱量が高い/供給インフラが独立している

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