目次
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いのまとめ
主成分 | 供給方法 | 料金体系 | |
---|---|---|---|
都市ガス | メタン | 地下のパイプラインによる供給 主に都市部・住宅密集地域 |
公共料金に近い(価格変動は緩やか) |
プロパンガス(LPガス) | プロパン、ブタン | ガスボンベまたはタンクによる個別供給 都市ガス未整備地域・地方・山間部など |
販売店ごとに料金差が大きく、価格の透明性にばらつきあり |
都市ガス:安定供給、都市部向け。ただしインフラ依存あり。
プロパンガス(LPガス):独立性が高く災害にも強いが、料金は販売業者によって差がある。
都市ガスの主な原料 LNG(液化天然ガス)
LNG(Liquefied Natural Gas)は、天然ガス(主成分:メタン)を約 −162℃に冷却して液化したものです。
液化することで体積が約1/600になり、輸送や貯蔵が容易になります。
日本では天然ガス資源が乏しいため、多くを中東・東南アジア・オーストラリア・アメリカなどから輸入しています。
過去の原料と現在の違い
かつては以下のような原料も使われていました
時代 | 主な原料 |
---|---|
昭和期まで | 石炭ガス(石炭を加熱分解) |
昭和後期〜平成初期 | ナフサ(石油精製の副産物) |
現代 | LNG(輸入天然ガス) |
メリット
二酸化炭素排出が石炭・石油よりも少ないです。
燃焼時に硫黄酸化物(SOx)やばいじんをほとんど出しません。
クリーンエネルギーとして、発電・暖房・家庭用ガスなどに広く使われています。
プロパンガス(LPガス)の主な原料 LPG(液化石油ガス)
液化石油ガス(LPG)とは?
石油精製や天然ガスの採取過程で得られるプロパンやブタンなどの可燃性ガスを、加圧または冷却によって液体にしたものです。
常温では気体ですが、圧力をかけると容易に液化します。
LPGの主な成分と種類
LPGの種類 | 主成分 | 主な用途 |
---|---|---|
プロパンガス | プロパン | 一般家庭・飲食店・農業・工業用など |
ブタンガス | ブタン | カセットコンロ・ライターなど |
一般家庭で「プロパンガス契約」として使われているのは、LPGのうち「プロパン」が主成分のものです。
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