TypeScriptとは

Microsoftが開発したオープンソースのプログラミング言語で、JavaScriptを拡張したものです。

TypeScriptの概要

項目 内容
正式名称 TypeScript
主な開発者 Microsoft
ベース言語 JavaScript
特徴 型システムの導入、クラス、インターフェース、型チェック

 

TypeScriptの主な特徴

  1. 静的型付け(Static Typing)

    • 変数や関数の引数・戻り値に型を明示できる。

    • 開発時に型の誤りを検出できる(例: stringnumber を代入しようとするとエラー)。

  2. 型推論

    • 明示的に型を指定しなくても、TypeScriptが自動で型を推測。

  3. クラスベースのオブジェクト指向

    • class, interface, inheritance, access modifierspublic, private, protected)などをサポート。

  4. JavaScriptと互換性あり

    • TypeScriptで書いたコードは**JavaScriptにコンパイル(トランスパイル)**して使用。

    • 既存のJavaScriptライブラリもそのまま使える。

  5. エディタ支援が強力

    • VSCodeなどで型補完、リファクタリング、エラー検出がしやすい。

 

基本的な文法例

// 型付き変数
let message: string = "こんにちは";

// 関数の型
function greet(name: string): string {
    return `こんにちは、${name}さん`;
}

// インターフェース
interface User {
    id: number;
    name: string;
}

const user: User = {
    id: 1,
    name: "太郎"
};

// クラス
class Person {
    private name: string;

    constructor(name: string) {
        this.name = name;
    }

    greet(): void {
        console.log(`こんにちは、私は${this.name}です`);
    }
}

 

TypeScriptを使うメリット

  • 大規模開発でも保守性・可読性が高い

  • 型定義によりバグを減らせる

  • **IDEの支援(補完・リファクタ)**が強力

  • JavaScriptを知らなくても、JavaやC#経験者にとって理解しやすい構文

 

TypeScriptの開発環境の構築の概要

  1. Node.js + npm のインストール

  2. TypeScriptのインストール

npm install -g typescript
  1. tsconfig.json を作成して設定管理

tsc --init
  1. TypeScriptファイル(.ts)をコンパイル

tsc ファイル名.ts

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TypeScriptの設定方法

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