Perlのif文のサンプルです。条件で処理を分岐する時に使用します。
目次
if文 | if文とは / if文のサンプル / ネスト構造 if文の中にif文 |
文字列の比較 | |
数値の比較演算子 / 文字列の比較演算子 | |
論理演算子 | 論理積(&&) AかつB / 論理和(||) AまたはB / 論理否定(!) Aではない |
if文とは
if (条件){ 処理 } |
# elsifとelseを書く場合 if (条件) { 処理 }elsif (条件) { 処理 }else { 処理 } |
- 条件が合致する場合、配下のブロック{ }の処理が実行され、if文の処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
- 条件が合致しない場合、配下のブロック{ }の処理は実行されず、その下(elsif/else)に進みます。
- elsifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseの配下の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。
- 文字列を比較するときは、比較演算子の==ではなく文字列の比較演算子を使用します。
if文のサンプル
#! /usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
my $a = 1;
if ($a == 0){
print "test1";
}elsif ($a == 1){
print "test2"; # test2が出力される
}else{
print "test3";
}
7行目からif文が始まります。
10行目のif文はtrueになるのでその配下の処理が実行されます。
11行目の処理が実行されif文を抜けます。
ネスト構造 if文の中にif文
#! /usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
my $a = 1;
my $b = 1;
if ($a == 1){
if ($b == 1){
print "test1"; # test1が出力される
}
}
9行目は、if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
8,9行目は、trueになり文字列が表示されます。
文字列の比較
#! /usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
my $a = "test";
my $b = "test";
if ($a eq $b){
print "test1"; # test1が出力される
}
8行目は、eqを使用して比較しています。
数値の比較演算子
2つの値を比べて条件を満たしていればtrue,そうでない場合はfalseを返します。
以下は、数値を比較する時に使用します。
比較演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a != b | aとbの値は等しくない |
a > b | aはbより大きい |
a >= b | aはbより大きい または 等しい |
a < b | aはbより小さい |
a <= b | aはbより小さい または 等しい |
文字列の比較演算子
以下は、文字列を比較する時に使用します。大小比較は文字コードで比較します。
比較演算子 | 説明 |
---|---|
a eq b | aとbの値は等しい |
a ne b | aとbの値は等しくない |
a gt b | aはbより大きい |
a ge b | aはbより大きい または 等しい |
a lt b | aはbより小さい |
a le b | aはbより小さい または 等しい |
論理積(&&) AかつB
if (左の条件式) && (右の条件式) |
- 左の式と右の式が両方ともtrueの場合、trueになります。それ以外はfalseです。
- 論理積(&&)の左の式がfalseの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- and演算子も&&と同じ論理積です。ただしand演算子は&&より優先順位が低いです。
#! /usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
my $a = 2;
my $b = 2;
if ($a == 2 && $b == 2){
print "p1"; # p1
}else{
print "p2";
}
8行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。
論理和(||) AまたはB
if (左の条件式) || (右の条件式) |
- 左の式または右の式のどちらかがtrueの場合、trueになります。
- 論理和(||)の左の式がtrueの場合、右の式は評価されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- or演算子も||と同じ論理和です。ただしor演算子は||より優先順位が低いです。
#! /usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
my $a = 1;
my $b = 2;
if ($a == 2 || $b == 2){
print "p1"; # p1
}else{
print "p2";
}
8行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。
論理否定(!) Aではない
if !(条件式) |
- 条件式がfalseの場合にtrueになります。
- 条件式がtrueの場合にfalseになります。
#! /usr/bin/perl
use strict;
use warnings;
my $a = 1;
if (!($a == 2)){
print "p1"; # p1
}
if (!($a == 1)){
print "p1";
}else{
print "p2"; # p2
}
7行目は値の比較でfalseになり、それを否定するのでtrueになります。
11行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。
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