Luaのif文のサンプルです。条件で処理を分岐する時に使用します。(確認環境:Lua5.4)
目次
if文 | if文とは / if文のサンプル / ネスト構造 if文の中にif文 |
nilを比較する | |
関係演算子 (Relational Operators) | |
論理演算子 | 論理積(and) AかつB / 論理和(or) AまたはB / 論理否定(not) Aではない |
if文とは
if 条件 then 処理 end |
-- elseifとelseを書く場合 if 条件 then 処理 elseif 条件 then 処理 else 処理 end |
- 条件が合致する場合、配下の処理が実行され、if文の処理は終了します。
- 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
- 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
- 条件が合致しない場合、配下の処理は実行されず、その下(elseif/else/if文終了)に進みます。
- elseifは、1つ以上記述できます。省略可能です。
- elseの処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。
if文のサンプル
a = 1
if a == 1 then
print("1") -- 1と出力される
end
elseifのサンプルです。
a = 2
if a == 1 then
print("1")
elseif a == 2 then
print("2") -- 2と出力される
end
elseのサンプルです。
a = 2
if a == 1 then
print("1")
else
print("2") -- 2と出力される
end
ネスト構造 if文の中にif文
a = 1
b = 1
if a == 1 then
if b == 1 then
print("1") -- 1と出力される
end
end
5行目は、if文の中にif文を記述しています。ネストの構造です。入れ子ともいいます。
nilを比較する
a = nil
if a == nil then
print("OK") -- OKと出力される
print(a) -- nilと出力される
end
if not (a) then
print("OK") -- OKと出力される
print(a) -- nilと出力される
end
3行目は、==でnilを判定しています。
8行目は、notでnilを判定しています。nilの場合、trueになります。
関係演算子 (Relational Operators)
2つの値を比べて条件を満たしていればtrue,そうでない場合はfalseを返します。
関係演算子 | 説明 |
---|---|
a == b | aとbの値は等しい |
a ~= b | aとbの値は等しくない |
a > b | aはbより大きい |
a >= b | aはbより大きい または 等しい |
a < b | aはbより小さい |
a <= b | aはbより小さい または 等しい |
https://www.lua.org/pil/3.2.html
論理積(and) AかつB
if 左の条件 and 右の条件 |
- 左の条件と右の条件が両方ともtrueの場合、trueになります。それ以外はfalseです。
- 左の式がfalseかnilの場合、右の条件は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- https://www.lua.org/pil/3.3.html
a = 6
if a == 6 and a < 10 then
print("OK") -- OKと出力される
else
print("NG")
end
3行目は、左の条件と右の条件が共にtrueなので、trueになります。
論理和(or) AまたはB
if 左の条件 or 右の条件 |
- 左の条件または右の条件のどちらかがtrueの場合、trueになります。
- 左の式がtrueの場合、右の条件は判定(評価)されません。これを短絡評価(ショートサーキット評価 : Short-Circuit Evaluation)といいます。
- https://www.lua.org/pil/3.3.html
a = 1
if a == 0 or a < 10 then
print("OK") -- OKと出力される
else
print("NG")
end
3行目は、左の条件はfalseですが右の条件がtrueなのでtrueになります。
論理否定(not) Aではない
if not (条件) |
- 条件がfalseの場合にtrueになります。
- 条件がtrueの場合にfalseになります。
a = 1
if not(a == 2) then
print("OK") -- OKと出力される
end
if not(a == 1) then
print("OK")
else
print("NG") -- NGと出力される
end
3行目は値の比較でfalseになり、それをnotで否定するのでtrueになります。
7行目は値の比較でtrueになり、それをnotで否定するのでfalseになります。
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