ローマ字の一覧(ヘボン式と訓令式)

目次

ヘボン式ローマ字と訓令式ローマ字

ヘボン式ローマ字

19世紀にアメリカ人宣教師・医師のジェームズ・カーティス・ヘボンが考案し、日本語の発音を英語話者にとって自然に読めるよう設計されています。

現在、パスポート・駅名標・道路標識など公的な場面で広く使われており、日本で最も普及しているローマ字方式です。

ポイント:ヘボン式は英語の発音に近い綴りを採用しています。

訓令式ローマ字

訓令式(くんれいしき)ローマ字とは、1937年(昭和12年)の内閣訓令によって公式に定められた、日本語をローマ字で表記するための方式の一つです。小学校で学びます。

日本語の音韻体系を規則的・体系的に表すことを優先しています。つまり、外国人向けではなく日本語の論理構造を忠実に反映した方式です。

たとえば、た行はすべて「t + 母音」で統一されます(ta・ti・tu・te・to)。これは日本語話者にとって直感的ですが、英語話者が「ti」を見ると「ティ」と読んでしまうという欠点があります。

ポイント:訓令式は、五十音図の規則性を重視しています。

基本五十音

かな ヘボン式 訓令式
a a
i i
u u
e e
o o
ka ka
ki ki
ku ku
ke ke
ko ko
sa sa
shi si
su su
se se
so so
ta ta
chi ti
tsu tu
te te
to to
na na
ni ni
nu nu
ne ne
no no
ha ha
hi hi
fu hu
he he
ho ho
ma ma
mi mi
mu mu
me me
mo mo
ya ya
yu yu
yo yo
ra ra
ri ri
ru ru
re re
ro ro
wa wa
o o
n/m n

ヘボン式の「ん」は、b・p・m の前では m と表記(例:新橋 → Shimbashi)。


長音は、ヘボン式はマクロン付き母音(ā / ī / ū / ē / ō)、訓令式も同様。パスポート等では省略されることが多い。(マクロン付き文字はキーボードで入力しにくいため)

例:太郎(たろう)のマクロンありは、Tarō で、マクロン無しは Taro です。


ヘボン式で、「ん」の直後に母音(a・i・u・e・o)または「y」が来るときは、n'と表記します。

例:「本屋」をそのまま Honyaと書いてしまうと、読み手には「ほにゃ」なのか「ほんや」なのか区別がつきません。
そこでヘボン式では、この曖昧さを避けるために n'(nアポストロフィ) を使います。

本屋 → Hon'ya(ほんや)

濁音・半濁音

かな ヘボン式 訓令式
ga ga
gi gi
gu gu
ge ge
go go
za za
ji zi
zu zu
ze ze
zo zo
da da
ji di
zu du
de de
do do
ba ba
bi bi
bu bu
be be
bo bo
pa pa
pi pi
pu pu
pe pe
po po

ヘボン式の「ぢ」「づ」:じ・ず と同じ ji / zu で表記(発音が同一のため)。

拗音(きゃ・しゃ等)

かな ヘボン式 訓令式
きゃ kya kya
きゅ kyu kyu
きょ kyo kyo
しゃ sha sya
しゅ shu syu
しょ sho syo
ちゃ cha tya
ちゅ chu tyu
ちょ cho tyo
にゃ nya nya
にゅ nyu nyu
にょ nyo nyo
ひゃ hya hya
ひゅ hyu hyu
ひょ hyo hyo
みゃ mya mya
みゅ myu myu
みょ myo myo
りゃ rya rya
りゅ ryu ryu
りょ ryo ryo
ぎゃ gya gya
ぎゅ gyu gyu
ぎょ gyo gyo
じゃ ja zya
じゅ ju zyu
じょ jo zyo
びゃ bya bya
びゅ byu byu
びょ byo byo
ぴゃ pya pya
ぴゅ pyu pyu
ぴょ pyo pyo

促音(っ):後続子音を重ねる(例:切手 → kitte)。

ch の前は t を重ねる(例:一致 → itchi)。

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ASCIIコード表

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