ドメインポリシーとローカルポリシーの違い

目次

ドメインポリシーとローカルポリシーの違いのまとめ

適用範囲 管理方法 使用規模
ドメインポリシー Active Directoryのドメイン全体またはOU単位 ADから集中管理 中~大規模環境
ローカルポリシー 1台のPC

PCごとに個別設定

スタンドアロン、小規模環境

ドメインポリシー ≒ グループポリシー(GPO: Group Policy Object) ≒ ドメイングループポリシー。

ドメイン環境では、ドメインポリシーがローカルポリシーより優先されます。

例:ローカルポリシーで「USB使用許可」していても、グループポリシーで「USB禁止」であれば禁止されます。

 

ドメインポリシーとは

ドメインポリシー ≒ グループポリシー(GPO: Group Policy Object) ≒ ドメイングループポリシー。

用途

  • ドメイン全体、組織単位(OU)、特定グループ単位で統一的な設定を配布
  • 大規模環境でのセキュリティ強化や一元管理

用途例

  • Windows Update の配布方法を一括管理
  • USB メモリ利用を禁止
  • 全社員 PC のデスクトップ壁紙を統一

設定場所

ドメインコントローラ上の「グループポリシー管理コンソール(GPMC)」

 

ローカルポリシーとは

用途

  • ドメインに参加していない単独 PC のセキュリティ設定
  • 小規模環境やスタンドアロン PC での制御

用途例

・ローカルのパスワードポリシー(パスワードの長さや有効期限)
・ローカルの監査ポリシー(ログオン試行の記録)

設定場所

secpol.msc(ローカルポリシー)や gpedit.msc(ローカルグループポリシー)で設定

ローカルポリシーとローカルグループポリシー

ローカルポリシーはローカルグループポリシーの一部という位置づけです。

ローカルポリシーは、セキュリティ関連に限定されています。

ローカルグループポリシーは、ユーザ設定やWindows Updateなど広範囲です。

 

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