C# dllファイルを作成しプロジェクトで参照

C#のdllファイルを作成しプロジェクトで参照するサンプルです。
(確認環境:Microsoft Visual Studio Community 2019)

目次

サンプル dllファイルを作成する
  dllファイルを参照して使用する
  dllのコードを表示して確認する
  dllのメソッドが静的(static)でない場合

dllファイルを作成する

クラスライブラリのプロジェクトを作成します。

Visual Studioを立ち上げ、ファイル>新規作成>プロジェクトから「クラスライブラリ(.NET Framework)」を選択します。

 

以下のコードを作成します。

namespace ClassLibrary4
{
	public class Class1
	{
		public static int Add(int num)
		{
			return 10 + num;
		}
	}
}

引数として数値を受け取り10加算して返します。

完了後は、ソリューションのビルドを実行します。
出力メッセージにdllファイルの出力パスが表示されます。
作成したdllファイルを任意の場所に配置します。

例: D:\Test1\ClassLibrary4.dll

 

dllファイルを参照して使用する

dllを使用するプロジェクトを開きます。

1.作成したdllファイルを参照するように設定します。
プロジェクト>追加>参照

 

2.参照ボタンを押すとファイル選択のダイアログが表示されるのでdllファイルを選択します。
設定完了後OKボタンを押します。

 

3.以下のコードを入力します。

using System;
using ClassLibrary4;

public class Test1
{
	static void Main()
	{
		Console.WriteLine(Class1.Add(20)); // 30
	}
}

2行目は、dllファイルをインポートしています。
実行すると8行目でdllファイルのロジックを実行し引数に10追加した数値が表示されます。

 

dllのコードを表示して確認する

dllファイルで使用しているコードの箇所でctrl + 左クリックします。

 

dllのコードが表示されます。

 

dllのメソッドが静的(static)でない場合

dllのメソッドが静的(static)でない場合です。

dllのコード

namespace ClassLibrary4
{
	public class Class1
	{
		public int Add(int num)
		{
			return 10 + num;
		}
	}
}

5行目は、staticでないメソッドです。

dllを使用する側のコード

using System;
using ClassLibrary4;

public class Test1
{
	static void Main()
	{
		Class1 c1 = new Class1();
		Console.WriteLine(c1.Add(20)); // 30
	}
}

8行目は、newでクラスのインスタンスを生成しています。

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