酸性とアルカリの違い

目次

酸性とアルカリの違いのまとめ

pH 味・手触り 代表例
酸性 pH が7より小さい ・酸っぱい
・特にない
レモン、胃酸、酢
アルカリ pHが7より大きい ・苦い、渋い
・ぬるぬるする(石けん水など)
石けん水、重曹水、漂白剤

pHとは

pH(ピーエイチ)は、溶液の酸性・アルカリ性の強さを表す数値です。

基本的な目安

  • pH < 7 → 酸性(小さいほど強酸)
  • pH 7 → 中性(水など)
  • pH > 7 → アルカリ性(大きいほど強アルカリ)

物質 pH 分類
胃酸(塩酸) 1〜2 酸性
レモン果汁 2〜3 酸性
炭酸飲料 3〜4 酸性
純水 7 中性
海水、重曹水 8 アルカリ性
石けん水 9〜10 アルカリ性
漂白剤(次亜塩素酸Na) 11〜12 アルカリ性

1違うと酸性・アルカリ性の強さが 10倍 違います。

酸とアルカリが混ざると、中和反応 が起きて 水と塩 ができます。

 

酸性とは(Acidic)

水溶液中に 水素イオン(H⁺) が多い状態。

例:塩酸(HCl)、酢(酢酸)、レモン汁(クエン酸)

酸性の食品

体内で燃焼(代謝)されたときに酸性の灰(リン、硫黄、塩素など)を残す。

区分 食品例 備考
弱い酸性食品 バター、砂糖、精製塩、ジャム、ケーキ類 精製食品に多い
中程度の酸性食品 パン、ラーメン、そば、パスタ、落花生、ビール、清涼飲料水 炭水化物や加工食品
強い酸性食品 肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)、魚介類、卵、白米、小麦粉、チーズ タンパク質やリンが多く、酸性に傾けやすい

日本人の食事は肉・炭水化物中心で酸性に傾きやすいため、野菜・果物・海藻を意識して摂るのがよいと言われています。

 

アルカリとは(Alkaline / Basic)

水溶液中に 水酸化物イオン(OH⁻) が多い状態。

例:石けん水、アンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液(苛性ソーダ)

アルカリ性の食品

体内で燃焼(代謝)されたときにアルカリ性の灰(カルシウム、カリウム、マグネシウムなど)を残す。

区分 食品例 備考
弱いアルカリ性食品 果物(りんご、みかん、バナナ)、豆腐、牛乳、海苔 カリウム・カルシウムを含む
中程度のアルカリ性食品 野菜(キャベツ、ほうれん草、きゅうり、にんじん)、じゃがいも、海藻類 ミネラルが豊富
強いアルカリ性食品 梅干し、レモン、わかめ、ひじき、昆布、抹茶 酸っぱいが代謝後はアルカリ性に作用

日本人の食事は肉・炭水化物中心で酸性に傾きやすいため、野菜・果物・海藻を意識して摂るのがよいと言われています。

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