PostgreSQL if文のサンプル(PL/pgSQL)

PostgreSQLのPL/pgSQLのif文のサンプルです。(確認環境:PostgreSQL 11.2)

目次

if文 if文とは
  if文のサンプル
  ネストの構造 if文の中にif文
演算子 論理演算子の論理積(AND) AかつB
  論理演算子の論理和(OR) AまたはB
  論理演算子の否定(NOT) Aではない
  NULLとの比較

if文とは

IF (条件) THEN
  処理
ELSIF (条件) THEN
  処理
ELSE
  処理
END IF;
  • 条件が合致する場合、配下の処理が実行され、if文の処理は終了します。
  • 条件が合致することをtrue(真)ともいいます。
  • 条件が合致しないことをfalse(偽)ともいいます。
  • 条件が合致しない場合、配下の処理は実行されず、その下(elsif/else/if文終了)に進みます。
  • elsifは、1つ以上記述できます。省略可能です。ELSE IFでも可能です。
  • elseの配下の処理は、どの条件も合致しなかったときに実行されます。elseは1つのみ記述できます。省略可能です。
  • 以下は、PostgreSQL公式の制御構造のリンクです。
    https://www.postgresql.jp/document/8.2/html/plpgsql-control-structures.html

if文のサンプル

CREATE OR REPLACE PROCEDURE test1() 
AS $$
DECLARE
  a int;
BEGIN
  a:= 1;

  IF (a = 0) THEN
    RAISE INFO '0';
	
  ELSIF a = 1 THEN
    RAISE INFO '1'; -- 1が出力される
	
  ELSE
    null;
  END IF;
END;
$$
LANGUAGE plpgsql;

4行目は、変数に値をセットしています。
8行目からif文が始まります。if文の条件にかっこ()をつけることもできます。11行目ではかっこをつけていません。
11行目のif文はtrueになるのでその配下の処理が実行されます。ELSIFではなく、ELSE IFでも可能です。
12行目の処理が実行されif文を抜けます。
15行目のnullは、処理を何も行いません。

ネストの構造  if文の中にif文

ネストの構造のサンプルです。

CREATE OR REPLACE PROCEDURE test1() 
AS $$
DECLARE
  a int;
  b int;  
BEGIN
  a:= 1;
  b:= 1;  

  IF (a = 1) THEN
    IF (a = 1) THEN
      RAISE INFO '1'; -- 出力される
    END IF;
  END IF;
END;
$$
LANGUAGE plpgsql;

11行目のように、if文の中にif文を記述することができます。ネストの構造です。入れ子ともいいます。

 

論理演算子の論理積(AND) AかつB

if (左の条件式) AND (右の条件式)
  • 論理積(AND)の左の式と右の式の両方が条件に合致する場合にtrueになります。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE test1() 
AS $$
DECLARE
  a int;
  b int;  
BEGIN
  a:= 1;
  b:= 0;  

  IF (a = 1) AND (b = 0) THEN
      RAISE INFO 'OK'; -- 出力される
  END IF;
END;
$$
LANGUAGE plpgsql;

10行目は、左の式と右の式が共にtrueなので、trueになります。

 

論理演算子の論理和(OR) AまたはB

if (左の条件式) OR (右の条件式)
  • 論理和(OR)の左の式または右の式のどちらかが条件に合致する場合にtrueになります。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE test1() 
AS $$
DECLARE
  a int;
  b int;  
BEGIN
  a:= 2;
  b:= 0;  

  IF (a = 1) OR (b = 0) THEN
      RAISE INFO 'OK'; -- 出力される
  END IF;
END;
$$
LANGUAGE plpgsql;

10行目は、左の式はfalseですが右の式がtrueなのでtrueになります。

 

論理演算子の否定(NOT) Aではない

if  NOT(条件式) 
  • 条件式がfalseの場合にtrueになります。
  • 条件式がtrueの場合にfalseになります。
CREATE OR REPLACE PROCEDURE test1() 
AS $$
DECLARE
  a int;
BEGIN
  a:= 9; 

  IF NOT (a = 9) THEN
      RAISE INFO 'OK';
  ELSE
      RAISE INFO 'NG'; -- 出力される
  END IF;
END;
$$
LANGUAGE plpgsql;

8行目は値の比較でtrueになり、それを否定するのでfalseになります。

以下の1行目のように!=でも否定になります。

  IF (a != 9) THEN
      RAISE INFO 'OK';
  ELSE
      RAISE INFO 'NG'; -- 出力される
  END IF;

NULLとの比較

NULLとの比較のサンプルです。

CREATE OR REPLACE PROCEDURE test1(id1 int) 
AS $$
DECLARE
  str1 varchar(20);
BEGIN
  select romaji into str1 from SYAIN
  where ID = id1;
  
  IF str1 IS NULL THEN
    RAISE INFO 'this is null';
  END IF;

  IF str1 IS NOT NULL THEN
    RAISE INFO 'this is not null';
  END IF;
END;
$$
LANGUAGE plpgsql;

9行目は、is nullで値がnullか確認しています。
13行目は、is not nullで値がnullでないことを確認しています。

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