WinSCPの使い方(接続/転送モード/ログ)

WinSCPはローカルPCからリモートPCにファイルを転送できます。
このサンプルでは、Windows10からCentOS(Linux)のマシンに接続しています。
(確認環境:WinSCP 5.15.4,Windows 10,CentOS 6)

目次

サンプル ローカルPCのWinSCPでリモートPCに接続する
  リモートPCにログインする
  ファイル転送時のログの取得方法とログのサンプル
  注意:転送モードのテキストとバイナリの違い
  セッションを切断する方法

ローカルPCのWinSCPでリモートPCに接続する

1.WinSCPを起動し、画面左の「新しいサイト」をクリックします。
転送プロトコル、ホスト名、ポート番号、ユーザ名を入力します。
パスワードはログインボタン押下時にきかれるのでここでは入力しなくて良いです。
入力後、設定ボタンを押します。

 

2.リモートPC接続時に表示する初期ディレクトリを設定します。

ダイアログ左の「ディレクトリ」をクリックし、「リモートディレクトリ」と「ローカルディレクトリ」に初期表示するディレクトリを指定します。完了後OKボタンを押します。

図では、リモートはCentOS、ローカルはWindowsのディレクトリを指しています。

 

3.設定した値を保存する場合は、保存ボタンを押します。

 

4.保存名を入力しOKを押します。

 

5.ダイアログ左に設定した値が保存されました。
次回接続時は、このアイコンをクリックすれば今回設定した値を利用できます。

 

リモートPCにログインする

1.接続したいリモートのIPアドレス等を確認して、ログインボタンを押します。

 

2.パスワードを設定していない場合は、入力画面が表示されるのでパスワードを入力します。

 

3.成功すると以下のようにリモートとローカルのディレクトリが表示されます。

 

ファイル転送時のログの取得方法とログのサンプル

1.WinSCPのファイル転送時のログの取得方法です。
「オプション」→「環境設定」をクリックします。

 

2.ダイアログ左にある「ログ」をクリックし、「有効にするテキスト ログのレベル」の左横のチェックを入れます。
ログのパスは、最初に右側の点々の四角を押します。するとフォルダ選択のダイアログ(以下図参照)が開かれるのでログを配置したい場所に移動し、ログのファイル名をつけて保存ボタンを押します。

(参考)フォルダ選択の画面

 

3.ファイル転送を行うと以下のようなログが取得できます。
※ログの量が多いので一部の箇所です。

. 2019-09-29 16:53:46.884 SCP remote side confirmation (0)
. 2019-09-29 16:53:46.884 File: "D:\Test3\test3.txt"
. 2019-09-29 16:53:46.886 File: 'D:\Test3\test3.txt' [2019-09-29T07:10:10.717Z] [24]
. 2019-09-29 16:53:46.886 Copying "D:\Test3\test3.txt" to remote directory started.
. 2019-09-29 16:53:46.886 Ascii transfer mode selected.
> 2019-09-29 16:53:46.886 T1569741010 0 1569741010 0
. 2019-09-29 16:53:46.886 SCP remote side confirmation (0)
> 2019-09-29 16:53:46.886 C0644 22 test3.txt
. 2019-09-29 16:53:46.887 SCP remote side confirmation (0)
. 2019-09-29 16:53:46.887 Sending ASCII data (22 bytes)
. 2019-09-29 16:53:46.887 Sending NULL.
. 2019-09-29 16:53:46.928 SCP remote side confirmation (0)
. 2019-09-29 16:53:46.929 Transfer done: 'D:\Test3\test3.txt' => '/home/test/test1/test3.txt' [22]
. 2019-09-29 16:53:46.929 Copying "D:\Test3\test3.txt" to remote directory finished.

5行目は、Ascii(テキストモード)が選択されましたとなっています。
10行目は、Ascii(テキストモード)で転送されましたとなっています。
13行目は、ローカルPCからリモートPCにファイルが送信されたことを意味します。Transfer doneとなっています。

 

注意:転送モードのテキストとバイナリの違い

ファイル転送時の転送モードで改行コードが変わるケースがあるので注意します。

 

「テキスト」モードでWindowsからLinux(CentOS)に転送した場合

1.Windowsで作成したファイルは、改行コードがCRLFです。

2.「テキスト」モードで転送すると改行コードが「LF」になり改行コードが変わってしまうので注意が必要です。

 

「バイナリ」モードでWindowsからLinux(CentOS)に転送した場合

1.Windowsで作成したファイルは、改行コードがCRLFです。

2.「バイナリ」モードで転送すると改行コードはそのままの「CRLF」です。

 

セッションを切断する方法

1.「セッション」→「切断」をクリックします。

 

2.「閉じる」をクリックするとWinSCPが終了します。

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