SQL EXCEPTのサンプル(差分を抽出する)

SQLのEXCEPT演算子で差分を抽出するサンプルです。

説明	EXCEPT演算子(２つのテーブルの行の差分を抽出する)
サンプル	EXCEPTを使用したサンプル
	比較するテーブルの値が異なっていた場合
	比較する項目がnullどうしの場合
	列名を指定しての比較

EXCEPT演算子(２つのテーブルの行の差分を抽出する)

select * from テーブルA
EXCEPT
select * from テーブルB

テーブルAで取得した行とテーブルBで取得した行を全ての列の値で比較し、列の値がすべて一致する行は抽出しません。
→テーブルAのみにある行を抽出します。
→2つのテーブルの列数が同じであることが必要です。列名は異なっていても実行できます。
集合演算子で、差集合を求めます。
exceptは、除くという意味です。
Oracleは、「EXCEPT」演算子はサポートしていません。「MINUS」演算子を使用します。
SQL MINUSのサンプル(差分を抽出する:Oracle)

EXCEPT演算子で2つのテーブルを比較し、差がある行を表示するサンプルです。

以下、2つのテーブルがあるとします。

employee_beforeテーブル
id	name	romaji
2	田中	tanaka

EXCEPTを使用したSQLを実行します。

select * from employee 
EXCEPT
select * from employee_before

結果は、以下のとおりです。

抽出結果
id	name	romaji
1	鈴木	suzuki
3	佐藤	sato

employeeテーブルのみにあるデータが表示されます。
employeeテーブルとemployee_beforeテーブルで重複する行は表示されません。

比較するテーブルの値が異なっていた場合は、同じと見なされません。

以下、2つのテーブルがあるとします。

2行目は、列のromajiの値がnullです。

employee_beforeテーブル
id	name	romaji
2	田中	tanaka

EXCEPTを使用したSQLを実行します。

select * from employee 
EXCEPT
select * from employee_before

結果は、以下のとおりです。

employeeテーブルのデータが全件表示されます。

比較する項目がnullどうしの場合は、同じとみなされます。

以下、2つのテーブルがあるとします。

2行目のデータにnullがあります。

employee_beforeテーブル
id	name	romaji
2	田中	NULL

こちらもNULLがあります。

EXCEPTを使用したSQLを実行します。

select * from employee 
EXCEPT
select * from employee_before

結果は、以下のとおりです。

抽出結果
id	name	romaji
1	鈴木	suzuki
3	佐藤	sato

1,3行目のみ出力されます。

列名を指定しての比較も可能です。

以下、2つのテーブルがあるとします。

EXCEPTを使用したSQLを実行します。

select id,name from employee 
EXCEPT
select id,name from employee_before

結果は、以下のとおりです。

抽出結果
id	name	romaji

行の表示なし

項目の「romaji」については、nullありとnullなしで差がありますが、idとnameは同じため、差はなしとなります。